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「3年から4年に進級していた俺は
その間殆ど名ばかりで務めていましたので」
少し斜め下へ目線を向ける表情は
謙遜の意を表しているように伺える
「あの引き継ぎ式以降はお会いしておりません故、
覚えていらっしゃらないのも無理はございません」
マレウスが自身を覚えていないことへフォローを入れ
当時使用していたものと思われる
黄緑色の宝石が埋め込まれたマジカルペンを提示した
「少ないですが俺が出せる証拠はこれぐらいです
本題は俺ではなくAのことですので話を進めても？」
「そうですね！なにせ実のところ
Aさんのことは未だ謎ばかりで…」
クロウリーが賛同したと言うより待っていたと言わんばかりだ
マレウスも同じ意見だと言う様に首を立てに振る
「話が早くて助かります
Aのことについて色々疑問はあるかと思いますが
“Aは異世界から来た人間”
と言えば粗方の疑問は解決するのではないでしょうか」
アデルの発言は核心を突いていた
二人もどこか薄々勘付いていたのだろうか
そのまま黙り耳を傾け続ける
「異世界と言うのはとある物語の世界で
Aはその登場人物の一人でした。
彼らにはそれぞれ生まれたときから
…否、生まれる前から人生が定められています
いつ何処で生まれ、どんな人生を歩みどのように死ぬか。
それらが狂うことなく進むことで
物語も正しい展開と結末を迎えられるのです」
アデルの面持ちが暗くなる
「しかし稀にそのシナリオが狂うことがあります
…お二人はバタフライ効果というものをご存知でしょうか
一羽の蝶の羽ばたきが遠く離れた地で竜巻を起こすか
と言う問いかけから生まれた言葉です
在るはずのない石で人間がつまずいてしまった
いつもと違う服装で街を歩いた
些細な事が何かしらの影響で狂ってしまい
それがいつしか物語のシナリオさえも狂わしてしまう…
物語が狂う時、その根本的な原因は些細なこと過ぎるため
特定ができないのですが
分岐が大きくずれるところは必ずあります
そして今回変わったところは」
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
