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逃げ遅れた住民を置いて閉鎖していく
唯一の内門へ向かう2人
しかし、巨人が行く手を阻む
「クソッ…！」
ゼルはすかさず戦闘態勢に入るが
巨人はゼルに目もくれず壁に向かい走り始めた
『何！？』
Aは勢いを増す巨人にアンカーを差し込み
うなじに斬りかかる
ーーーキィイィイイイイイン
『は！？』
しかしうなじを削ぐどころか刃が破損してしまった
「A！早く壁から離れろ！！！」
後方から聞こえるゼルの声と崩れる壁の音
どちらが早かっただろうか
謎の巨人によって破壊された壁の破片が雨のように
Aに降り注ぐ
素早く建物の遮蔽を利用するが
壁の破片によって轟音と共に
崩れる建物の瓦礫が頭を直撃する
『ッ…！！！』
頭から流れる血が意識を奪っていく
それと同時に透明な花が浮かぶ水面が
黒く濁り始める
そして次に浮かび上がってきたのは
光が差し込む古臭い部屋の天井
Aはゆっくりと体を起こすが
頭に痛みが走り思わず手で押さえる
ざらざらとした布から滲む液体の感触
「A…？気付いたか」
自分の名前を呼ぶ声で隣に座っているゼルに気付く
『…ここ何処、巨人は、！』
「…ウォール・ローゼの診療所だ
まだ寝てた方がいい」
暗い声色に冷や汗が頬を伝う
下からはやけに賑やかな声が聞こえた
「見たこともないくせに！！
巨人がどうやって…人を！！」
「何だと！！！！」
窓から下を覗き込む
憲兵と小さな子どもが言い争っていた
「ウォール・マリアから逃げ込んだ住民に
配給をしてんだと、
はぁ…これじゃあ食糧難は避けられねぇ」
『…そんな』
あまりにも絶望的な状況に言葉が出ない
2人の間に少し沈黙の時間が流れる
『この後私達は所属兵科を決めないといけない』
「そうだな」
『それでも調査兵団に入るの？』
「…あぁ」
きっと彼ならそう口にするとわかっていた
しかし、本人の口からでた返事に
胸が締め付けられ目尻が熱くなる
不意に泣きそうになるのを堪え
『そう、』
とだけ返した
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
