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叫んだAの喉が切れ思わず咳き込む
しかしその叫び声も虚しく
ゼルは謎の巨人の後ろへ回り込む
謎の巨人は虫ケラを払うように
腕を振り回し大砲をも蹴散らす
しかし巨大な分動きが他の巨人に比べ遅いため
捕らえられることのなかったゼルがうなじに斬りかかる
いけると思った
しかし斬りかかるほんの手前
突如うなじから蒸気のようなものが噴射される
『ゼル！！！』
Aは巨人にアンカーを刺しゼルの元へ行こうとするが
熱風によってアンカーが跳ね返されてしまう
次第に蒸気で視界がかすみ
謎の巨人の元へ駆けつけた頃には
既に何も居なかった
Aは壁に留まっているゼルの真上に駆け寄る
『貴方が倒したの！？』
「A！い゛ッ…いや違う、」
壁を上ってきたゼルの皮膚は熱風で
軽い火傷を負っている
『火傷…！？早く手当しないと』
「大丈夫だ…」
ゼルが壁の上に這い上がると同時に
ユウヘとミリナは焦ったように走ってくる
「きょ…巨人、が入って、…」
4人の間に更に緊張が走る
「俺達も今すぐ駐屯兵団に加勢して
住民の避難の完了に努める」
『…了解』
Aがゼルに同意すると2人も渋々と言ったように頷く
地上は既に地獄と化していた
壁の破片に潰された建物
岩の下からはみ出た脚に泣き縋る人
瓦礫に潰された母親を助け出そうとする子供達
聖書を読み神に助けを求める人
その中でA達は必死に刃を振るう
しかし次々と侵入してくる巨人を
新兵だけで食い止められる筈も無い
「うわあああぁぁぁああぁああ！！！」
ユウヘが巨人の群れの中に落ちる
「ユウヘ！！」
『ミリナ！！！』
巨人の群れに突っ込むなど自ら死にに行く事と同じだ
助けようとするミリナをAは呼び止める
しかし既に遅い
「A！！早く退避しろ！！」
動けないAをゼルが抱きかかえる様にして
その場から離れる
断末魔のような叫び声と骨が砕ける音が
嫌でも耳に入り脳裏から離れない
「A、大丈夫か？」
ゼルの声掛けに無言で頷く
「もう…駐屯兵団と合流しよう俺達は十分戦った」
丁度その時内門が閉じ始めた頃だった
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甘酒(プロフ) - 無羽さん» うわわ…ありがとうございます、仕事が忙しくて更新停止になってました… (2021年12月31日 19時) (
レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
無羽 - はじめまして。更新ありがとうございます！何時も楽しく読んでます！これからも頑張ってください。 (2021年12月31日 18時) (レス) @page21 id: f4cfea9c5e (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - ジャッキーさん» ありがとうございます更新遅すぎてすみません、、 (2021年9月2日 3時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
ジャッキー(プロフ) - 続きが楽しみで仕方ありません…！更新頑張ってください！！！！ (2021年8月1日 17時) (レス) id: 2f5b4ed08a (このIDを非表示/違反報告)
甘酒(プロフ) - 刀剣乱舞LOVEさん» ありがとうございます…！最近ダラダラ更新すぎて、まさか楽しみにしていただいている方がいると思ってませんでした笑凄い励みになりますありがとうございます！ (2021年6月7日 22時) (レス) id: d100b6efbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘酒 | 作者ホームページ：nhatev-hdfs sake1
作成日時：2021年3月12日 17時
