妹の名前は男の子っぽい【伏黒恵】

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小1の時



俺らの父親と津美紀の母親


それぞれの片親がくっついて蒸発した





悟「君たちのお父さんさ、禅院っていういいとこの家系の呪術師の家系なんだけど、」




…なんだそれ。ますます怪しい





「僕が引くレベルのろくでなしで、お家出てって君たちを作ったってわけ！」



はっ？





「禅院家は術式(さいのう)だーいすき」



「術式を自覚するのがだいたい4〜6歳。売買のタイミングとしてはベターだよね〜」



　
「君たち気づいてるでしょ自分たちの力に」





…！？なんで知ってるんだ




春希の目が見開かれている







「恵君と春希ちゃんはさ、君たちのお父さんが禅院家に対してとっておいた最高のカードだったんだよ」





あぁ



蒸発資金の謎が解けた



俺らは禅院家とやらに売られたらしい






悟「ムカつくでしょ。で、そのお父さんなんだけど僕かこ」

春希『別に』




被せ気味に春希が答える




『アイツがどこで何してようと興味ない』


『何年も会ってないから顔も覚えてない』



急に喋り出した春希に白髪の人が少し驚く




恵「……今ので話は大体分かった」




春希『津美紀のお母さんも少し前から帰ってない』




恵「もう俺達は用済みで、2人でよろしくやってるってことだろ」

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