超能力者？ボクそうですけど・・・（モブサイコ１００） (ページ9)

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ビルの霊（中）ページ9

「お、A。除霊は終わったのか？」

「いえ、少し気になることがあるので、調べてきます。」

「気を付けて行って来いよ～」

「はーい。」

コツコツ・・・

「憎い・・・アイツが・・・憎い・・・」

声が近くなってる・・・

真っ直ぐ廊下を進むと、少女がうずくまっていた。

「貴方ですか？」

「誰？」

「はじめまして。ボクは霊とか相談所所員梅宮Aといいます。」

「・・・へー・・・」

ボクがそう言うとニヤリと少女は笑った

「アンタ、超能力者？」

「そうです。」

「ふーん・・・そっか。」

少女は急に泣き出した

情緒不安定な子だな・・・

「ヒック・・・私ね・・・男に殺されて・・・」

「ふんふん・・・」

「許せなくて・・・ここに居るの・・・」

「そっか。でもさ、貴方は死んでるみたいなのです。だから、ボクがあの世に送ってあげる。」

ボクは手を前に出し、少女を除霊しようとする。

「やめて！」

「！？」

ピタッとボクは動きを止めた

「バーカ。演技よ。」

シュンッ

「え・・・」

なんだこれ・・・意識が・・・

「キャハハハッ！もーらいっ！」

もしかして・・・

乗っ取られた・・・？