サプライズ ページ13
12月25日、時刻は7時の少し前
机に並べられたいつもより豪華な食事
クリスマスということもあって幹部全員が食堂に揃っていた
珍しく総統様はまだ来ていない。
甘党の彼は毎年クリスマスケーキを楽しみに一番乗りなのに
彼女が眠ってしまってから、
今まで楽しかった行事もイベントも、
どこか曇り空のような気持ちだ
ふと窓の外に目をやると雪がちらついていた
ああ、今年はホワイトクリスマスやんなぁ、とぼんやりと雪を眺める
白
病室に横たわる彼女を思い出す
肌も髪も、今にも消えそうなほど真っ白で…
なんて
時計の金が7時を告げると同時に食堂の扉が開く
tn「…遅刻やぞ、グルッペン」
gr「まあまあ、さて諸君。日頃頑張ってくれている君たちに見せたいものがある。まあ、言うなればサプライズというやつだが」
kn「なんやプレゼントでもあるんか？俺用意しとらんで？」
ut「貰えるものならなんでも喜んでもらうけど…」
sya「さすが大先生やな」
os「グルッペンのプレゼントは落差がひどいから気にはなるけど期待はしないほうがいいめう…」
ht「それはマジでそう」
tn「まさか戦争とか言い出すんじゃ…」
gr「これは、全員が喜ぶと思うんだがな…そんなに言うならやめるか…」
rbr「なんや、もったいぶっとらんではよ出せや！！」
cn「せやぞ！！」
gr「……だそうだ」
グルッペンが扉に向かって話しかける
「……しょうがないなぁ」
全員「！！！！？？？」
声を聞いた瞬間グルッペン以外は固まってしまった
「じゃーん、って、あれ？」
gr「な？」
驚きすぎて声も出ないとはこういうことだろう
gr「サプライズだろ？」
「あー、なんか、ごめんね？みんな、メリークリスマス？」
トントンとチーノは安堵で崩れ落ちて泣き出し
コネシマとエーミール、ひとらんは存在を確かめるように触れてくる
大先生とシャオロンは顔面大洪水だし
ゾムとオスマンはひっついて離してくれないし
ロボロとショッピは泣きすぎてなんて言ってるのか分からない
まともに体調を気遣ってくれている様なぺ神も、その手は小さく震えていた
こんなぐちゃぐちゃなクリスマスがあるだろうか
でも、今までで一番喜びに溢れた日だっただろう
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わさび(プロフ) - ココカさん» ありがとうございます！！めっちゃ嬉しいです！！ (2021年9月14日 23時) (
レス) id: 5003f4df83 (このIDを非表示/違反報告)
ココカ - 続編、おめでとうございます！最初から一気に読んで読み返しての繰り返しをするほどこの作品が大好きです。お体に気をつけて、更新頑張ってください！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 64702a6588 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2021年9月7日 18時
