魔法使い、幹部になりました？ (ページ38)

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エミさんは美人さんページ38

sya「Aとも手合わせとかしてみたかったんに残念やなぁ」
車椅子を見ながらシャオロンは残念そうにする
おう、誰のおかげだと思っとんのじゃお前

「ゼッッッッッッタイやだ」
そんなの死ぬじゃんか
kn「でも強いんやろ？？」
「だから強くないって、誰情報だよそれ」
kn・sya「ゾム」
「ゾムサン、チョットコッチオイデ？？」
zm「イヤァ～なんのコトっすかねぇ？？僕、訓練あるんで！じゃっ！！」
「テメッ！おい」
あいつ逃げやがった
kn「俺らも訓練戻るわ」
sya「また後でな～」
去り際、二人に頭をボサボサにされた
車椅子だからってそんなに撫でやすい位置にあるか？？身長が低いわけではないので撫でられるのは余り慣れてない
去っていく二人を見て思わずため息をつく
em「Aさんも大変ですね...すみませんウチのが...」
本当だよ...ボサボサの頭を直そうと手を伸ばすより先にエーミールさんの手が頭に乗り手櫛で整えてくれる
「はえ...？？」
無意識か？？？慣れてんのか？？？
なんだ美人はやることまでイケメンなのか？？
驚きで声が出る、ってか撫で方が気持ちいい

エーミールさんがハッとして固まる
と思ったらみるみる赤くなっていく
em「すっっっすみません！！！つい、じゃなくて、女性の髪をっああっじゃなくて俺！？」
あたふたして、バグってるというか挙動不審というか。ものすごく焦ってらっしゃるということは分かった
「いえ、ちょっと驚いただけで、すごく手慣れてるようで少し気持ちよかったです」
撫でられる猫が喉を鳴らす気持ちが少し分かった気がした
エーミールさんから「ヒュッ」と音がして動かなくなった
「？？？？？エーミールさん？？」
意識がどこかへ飛んでいらっしゃる
戻ってくるのに5分くらいかかった

em side
私はなんてことを...
言い訳させてもらうなら本当に無意識だったのだ。決して邪な気持ちがあったわけではないのだ
気づいたら彼女の髪を撫でていた
猫っ毛なのだろう、細くてふわふわで少し癖のある髪だった
でもサラサラで、自分の指の間をなんの抵抗もなく流れていく

A「エーミールさん？？」
思い出してまた顔が熱くなる
「嗚呼、すみません」
仲間に見られていたら絶対にいじられていただろう

(誰もいなくてよかった...)