魔法使い、幹部になりました？ (ページ4)

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緑が真っ赤って視力検査カラーだね！！ページ4

zm side

(やばいやばいやばい......
なんやコレ血が止まらん......
いや今回はさすがの俺も油断してたのが悪いんやけどこれはやばいのでは...？)

wrwrd国暗殺部隊隊長、ゾムは大量出血で血圧が下がっていくのを感じながらも
意識は嫌にハッキリしていた。
長年の経験で分かってしまう。
これは今までの人生を整理するためだけに与えられた最後の時間なのだと。
敵をほぼ壊滅状態まで追い込み、
仲間と連絡を取っていた時に
不意をつかれて大きな傷を負ったのだ。
最初のうちはインカム越しに仲間とちゃらけていたが、どうやら毒が仕込んであったらしい。次第に苦しくなっていった。
一応敵に見つからないように近くにあった森に逃げ込んだものの、かなりキツい。
そんな状況にいち早く気づいたのは、
情報管理のロボロだった。

rb)｢なあゾム...なんかやばないか？めっちゃ苦しそうやけど...｣

zm)｢いやぁ～しくったな！さっきの奴にやられてん、大丈夫かなーとは思ってたんやけど
まさか毒が仕込んであるとはなぁ～！！｣

rb)｢はぁ！！？？お前っ！？大丈夫なんか！！？？どうすんねん！！｣

zm)｢いや～、しゃーないやん。予想つかんかったもん｣

rb)｢ちゃうわ！！なんでそんな明るく言うんや！！なんでそんなっ！！なんで諦めとんのやｯ！！｣
相変わらずうるさいわアイツ...
なんかな、今妙に頭がスッキリしとるんよ。死ぬ間際なのに、お前らのことを思い出すとなんだか言葉がスラスラでてくる。
ああ、悲しませたくないなって、言葉が次々出てくるんや...

zm)｢なあロボロ、インカムのＧＰＳで居場所わかるやろ？俺が死んだらちゃんと迎えに来てな？マイクもオンにしとくからさ、俺の独り言でも聞いとってや...｣

目が霞んできたなぁ...四徹目のトントンってこんな感じなんかな...
あんなバカうるさいはずのロボロの声ももう聞こえんわ...

木陰に横たわったゾムは自分の意識が遠のいていくのがわかった...

｢えっ？人？？だっ...大丈夫ですか？って血いいいいいいいっ！！！！！！｣
少女の絶叫が森に響くまであと数秒......