魔法使い、幹部になりました？ (ページ12)

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仲良くなりたいページ12

zm「ここはどこなん？俺、半分くらい意識飛んでる状況で逃げてきたから全く分からんねん。」

まじかよ知らんで来たんかい！まあ、知ってたら普通来ませんよねこんなとこ
「あ～、ここはですねぇ、言いにくいんですが、“迷いの森”って知ってます？」
ゾムさんはピシッと効果音が着くそうな勢いで固まった

まあそうなるわ、いろんな噂が飛び交ってるっぽいしな
入ったら二度と出れないとか、化け物が住んでるとか、魔女に魂を取られるとか
まあ、噂なんでね、嘘っぱちですけど
でも、なかなか複雑な森だから土地勘ない人が入ったら危ないけどさ
だから結界はって奥まで来れないようにしてんだけど。

zm「俺、帰れるよな...？」
「はい、ちゃんと森を把握しておけばそこまで危ないところではないですから」
ちょっと不安そうなゾムさんが可愛くて
ほっこりしたには秘密にしておこう

後は、本や棚のビンについて聞かれたり、
小屋の薬草について聞かれたりもしたが、
医学薬学についてのものだし
特にやましい事もないので普通に答えた

zm「俺、結構ひどい怪我してたと思うんやけど後もなくめっちゃ綺麗に治ってた、
どうやったん？あと、俺、どんくらい寝てた？」

それは...
「寝てたのは、半日くらいです。治療法は秘密で...」

怪しまれるかなとも思ったけど、ゾムさんは「そうか」と言って言及することはなかった
半日で完治とか普通は絶対怪しいと思うけど、聞いてこないあたり多分いいひとなんだろう
私だって半日で起きるとは思わなかった、普通一週間くらい起きないヤツだよあの怪我
ゾムさんがすごいのか、久しぶりに張り切った私が悪いのか、分からないけどまあいっか

私が、あまり外に出ないということを話すと、
ゾムさんは「なるほどな...」とつぶやいて何かを考えている様子だったが
すぐ、笑顔になって仲間のことや国のことなど、いろんなことを教えてくれた

会話に夢中になっているとゾムさんのお腹が鳴ったので爆笑してしまった
が、本人が顔を真っ赤にして怒るのでこれ以上イジるのは多分命が危ない
時計を見ると夕飯時だった、そらお腹もなるわ
お互いだいぶ打ち解けて仲良くなれた事が少し嬉しかった
こんなに喋ったのは久しぶりだった

「ゾムさん、ご飯にしましょう。支度するので
もうちょっと待ってくださいね」
zm「なぁ、ゾムって呼んで」
部屋を出ようとした時、急に手を引かれたのでまじびびった