銀色の医師、黒に在り

-幕間- ページ5

メールの受信を知らせる音に、私は慌ててパソコンへ向かいメールを開けた。
組織用のパソコンだった為に、また何か仕事かと思ったが…………どうやら違うらしい。



メールの差出人の名前はｰｰｰｰｰｰ『bourbon』。



………内容はあって無いようなものだった。

最近どうだとか、仕事は上手くいっているのか、とか。


一見他愛もない話に見えるが、組織用のアドレスに送って来た事と、赤井秀一らFBIが日本で捜査をしていると確定したこのタイミングでメールが来た事を踏まえると………。



(………成る程、そういうことね。)



文面から彼が言いたいことをある程度察し、壁にかけてあるカレンダーを見やる。

そして私は、組織の方の仕事は最近は少ない事と、明日以降少し表の仕事が忙しくなるがそれを乗り切れば結構時間が余る事を書き込み、返信した。





「ｰｰｰｰｰｰ貴方が自分のテリトリーに入ってきた獲物をタダで見逃すはずがないものね？バーボン。」







さて。明日は3人の患者が診療を予約しているし……………今日は早く寝ることにしよう。

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