性悪女子とドS男子【国見英】

25 相席 ページ26

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バスへ乗り込むと、菅原さんが自分の隣の席をポンポン叩いてる。


ここに座れってことかな。





それに従い、腰を下ろすと「せーかい」と歯を見せて笑った彼。



これはとても良いイケメンだ。

でも、勘鋭そうだし深くは関わりたくないな、と背もたれに背中をつけた。





って、そんなこと考えてた矢先、フラグが立ったのであろう。


なんと鬼絡み開始。





菅「青城ってどんな感じ？厳しいの？」


「は、はい……校則きつい方です」






しばらくそんな雑談ばかりしていると、烏野区域にバスは突入。

周りはすやすや眠ってる、菅原さん眠くないんか。







菅「Aって呼んでいい？」



「……………はい。」



菅「何その間」







そして謎の呼び捨て確認。


私男の人から呼び捨てはあまりされない方なのでちょっと緊張して返事に戸惑ったよ。




ケラケラ笑う菅原さんを横目に「じゃあ」と呟いた。







「菅原さんは "孝支くん" ですね。」






そういえば、急に黙り込む菅原さん。


お、照れたのか。

ごめんね、こーゆーのに疎くない性悪一歩手前系女子で。()






「孝支くん、照れちゃいました？」






面白半分でそう言いながら彼の顔を覗き込む。


と、腕をパシッと掴まれた。






菅「そういうこと……あんま、しちゃだめだべ。」



「え？」



菅「男は、勘違いしちゃうから。」






真っ赤な顔でそういう彼に、ウブなんだな〜って微笑む。







まあそんなこと言えないほど、私はウブすぎるんですけどね！！









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