15 体験、じゃなく ページ16
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「……体験しにきました。1年の雪城です。」
「「「おお!!!」」」
私が彼らの前でペコリと頭を下げると同時に、みんなが身を乗り出す。
まーそりゃ長年マネージャーいなかったらこうなるわな……。
ハア、とため息をつけば、岩ちゃんさんが駆け寄ってきた。
岩「雪城!その気になってくれたのか!」
「体験ですから!!」
満面の笑みの彼に私も満面の笑みで返す。
勘違いが早いんだよっ!と突っ込みたい!!
けれど、キャラ的問題&先輩問題があるから口を積むぐ。
「………練習、頑張ってください!」
そう言って背中を押した。
それと同時に、クソ川さんの「ランニング〜」の一言で岩ちゃんさんは拗ねながら去っていく。
クソ川さんに悪態ついてた姿はどこいったんだか……。
肩を落としながら、私はスクイズを手に外の水道へ向かった。
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「まあドリンクの作り方わかんないんですけどね!」
こーいう時はグー◯ル先生に頼るしかないぜ。先生、いつもお世話になってます。
えーっと、粉はこの袋の中にあるから、水と1:2の割合で混ぜて……。
「………うん、初めてにしちゃ上出来、だと思いたい。」
一口飲んでみればなんとも薄い。
多分部員の皆様は「あれっ俺が飲んでたのって水だっけ」な錯覚に陥ってしまう。
もうちょい粉を足そう、と思って鞄を漁っていると、
及「ドリンク、ありがとう。運ぼうか?」
クソ川さんがそう言いながら近づいてきた。
蛇口を捻って水を止める。
なんかいつものウザいテンションどこ置いてきた?ってくらいの落ち着き様。
練習中だからか?
「お願いします」
及「女の子が重たい物持って怪我したら危ないからね〜!及川さん気が利く!」
「あはは素敵です(棒)」
「今棒読みだったでしょ〜!」ってご立腹のクソ川さんを軽くあしらう。
さっきまでの落ち着きぶりはどうしたんだよ。
突然変異が突然すぎるでしょ!!
まあこんなキレのいい突っ込みは先輩相手、しかもイケメンにできるはずもないので喉の奥にしまった。
クソ川さんが持ってくれたおかげでスムーズに持ち運べる。
体育館へ戻ると、ちょうど休憩に入ったみたいでみんな座り込んでいた。
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しにゃ - 最高です!!!国見くん大好きなのでめちゃくちゃ嬉しい✨これからも応援してます!!! (3月25日 22時) (レス) @page8 id: e20d9e5f37 (このIDを非表示/違反報告)
4す。 - 偏差値小5レベルって、、、私小5なんですけど?!クソ男と一緒にしないでください!!!! (2022年5月20日 17時) (レス) @page31 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
もちこと(プロフ) - すごく面白いです!読んでいてとても楽しくて、すぐに読んでしまいました!お星様とお気に入り登録、不回避です…笑 (2020年10月4日 21時) (レス) id: 825cd871c1 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむぽむぽむち - みぅぅさん» 嬉しいです〜〜〜〜( ;∀;) みぅぅさんこれからも応援してます!! (2020年7月19日 0時) (レス) id: 3560dbd76f (このIDを非表示/違反報告)
みぅぅ(プロフ) - ぽむぽむぽむちさん» アノって言うほどじゃないです(TT) 文才なんてとっくの昔にゴミ箱ですが何か?(((( いや、本当にこの作品好きなんで笑!! ありがとうございますっ (2020年7月19日 0時) (レス) id: fc2d8786d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽむぽむぽむち。 | 作成日時:2020年5月15日 21時