鷹見に頭を撫でられてみた ページ22
難関だと思われた大牙にあっさり頭を撫でてもらえてご満悦なあなた。
貰ったネコミミを付けられそうな相手を探していると、外階段へと通じる扉からうっすらと煙が漏れている。この重たいタバコの香りは…ドアの隙間からそっと覗くと、鷹見がタバコを吸っているのが見えた。
一番隙のなさそうな人を見つけてしまった…でも、鷹見のネコミミ姿をもう一度拝みたい。
あなたは意を決して扉をそっと開けた。
と、ついさっきまでここにいたはずの鷹見の姿が無い。
「A」
トントンと肩を叩かれ、驚いて後ろを振り返る。
鷹見「ふふ、君がいたずらなんて珍しいね」
鷹見だ。開けた扉の影に隠れていたようだ。
しかし、どうして覗いていたことがばれたのだろう…。
鷹見「それってナンジャタウンとのコラボイベントの時の猫耳？懐かしいな」
あなたの疑問をよそに、目を細め懐かしそうな様子の鷹見。
この人には敵う気がしない…
あなたはお邪魔しました、と屋内に戻ろうとする。
鷹見「A、待って」
あなたが振り返ると、鷹見はあなたの頭を優しく撫でた。さっきまで吸っていた煙草と、香水がうっすら香る。
ぽかん、とその場に立ち尽くすあなた。
鷹見「皆にお願いしているんでしょう？黒曜と晶から聞いたよ。」
あなたの頭を撫でた手が耳と頬にひんやりと触れて離れていった。
ようやく現実を理解し、ボッと頬が熱くなる。
その様子を見て、鷹見はにこやかに笑った。
鷹見「もう遅いから早く家に帰るんだよ。」
そう言うと鷹見は新しいタバコに火をつける。
あなたは熱い顔を隠すようにして屋内へ帰るのだった。
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黒(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年9月10日 10時) (
レス) id: d79032ca3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ブラスタの小説がなかなかなくて、こんな小説に出会えて嬉しいです(´；ω；｀) (2021年9月9日 21時) (レス) id: c8b899228b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2021年5月25日 4時
