黒曜に頭を撫でられてみた ページ3
赤面するあなたを間近でニヤニヤと眺めるソテツ。ソテツにはいつも敵わない。いつかこちらから仕掛けてびっくりさせてやりたい。などと考えていると、そこに偶然、黒曜と金剛が通りかかる。
黒曜「…お前ら何してんだ。ケイが見たら引き剝がされる距離だぞ。」
ソテツ「悪い悪い。今、こいつのお願いに付き合ってやってたんだよ」
黒曜「なんだよ、お願いって。」
ソテツ「ほらA、黒曜にもしてもらったらどうだ」
金剛「ああ、さっきの。あの遊びね。」
黒曜「遊び…？」
あなたは少しためらいつつ、黒曜に頭を撫でてほしいことを伝える。
黒曜「あ？んだよそのお願い。」
想定通りの答えだ。黒曜に頭を撫でてもらうのは諦めるか…
黒曜「別にしてやってもいいけどよ。」
！
あからさまに嬉しそうな顔をするあなた。
ソテツ「クク、随分嬉しそうだな。俺の時とは大違いだ」
そ、そんなことはないです、と慌てるあなた。
黒曜「んで？撫でられてえのか撫でられたくねえのか、どっちなんだよ。俺ぁ早くタバコ吸って帰りてえんだ。」
黒曜が声を荒げる。
あなたはお願いします、と慌てて頭を差し出す。
大きな手が頭上にかざされる。あなたはソテツに撫でられた時の衝撃を思い出して身構えた。
が、意外にもその大きな手は頭を2回、軽くポンポンと撫でただけですぐ降ろされた。少し物足りないと感じるあなた。
しかし、すぐにその手は頭上に戻り、あなたの髪の毛を手ぐしで整え始めた。
黒曜「お前、髪ボサボサじゃねえか。ソテツにやられたのか？」
予想外の展開に驚くあなた。
黒曜「おいソテツ、やるならもっと丁寧にやってやれ」
あなたの髪の毛を整え終わると、ソテツに向けて言い放つ。
ソテツ「なんだ、意外だな。黒曜はもっと荒っぽく撫でるのかと思った」
ソテツにとってもこれは予想外だったようで、拍子抜けした表情をしている。
金剛「確かに、Aちゃんには優しいんだね。」
ソテツ「だな。」
黒曜「あ？うるせえよ」
見学者二人からの言葉に、黒曜が眉をひそめる。
ソテツ「おいおいなに怒ってんだよ、もしかして照れてんのか？」
黒曜「ちげえよバーカ。んなわけねえだろ」
ソテツ「ふーん。ま、違うってことにしといてやる。」
金剛「ははは」
黒曜は小さく舌打ちする。さすがの黒曜も、ソテツには敵わないらしい。
金剛「…なんだかちょっとケイみたい。そういうところ。」
黒曜「あ？誰が…」
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黒(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年9月10日 10時) (
レス) id: d79032ca3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ブラスタの小説がなかなかなくて、こんな小説に出会えて嬉しいです(´；ω；｀) (2021年9月9日 21時) (レス) id: c8b899228b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2021年5月25日 4時
