晶に頭を撫でられてみた？ ページ13
何でもお願いを聞いてくれるって言われたから、ついお願いしてしまった。びっくりしていたけれど、なんだかかわいかったな。などと考えながら歩き、フロアへの扉を開けようとドアの取っ手に手を伸ばす。
バタン！
急に向こう側から勢いよくドアが開いた。
晶「うわ！ゴメン大丈夫？！」
出てきたのは晶だ。あなたが大丈夫、と言いかけた時、ホールから「おい晶ァ！」と声がする。
晶「げ。…急で悪いんだけどちょっと来て！」
晶はあなたの手を取って走り出し、どこかの部屋のドアを開いてあなたを引き込んだ。
ここは…倉庫？様々な本が置いてあってすごく狭い。
あなたが話そうとすると…
晶「しー」
晶はあなたの唇にぷに、と人差し指を添えて黙らせ、あなたの背後の壁に手をついた。
壁ドンだ…。晶の吐息と体温を近くに感じてあなたの鼓動は早まる。
晶「あーあ、ここに隠れたのが銀星にばれたら怒られるだろうなァ」
苦笑いする晶。
外からは晶を呼ぶ声と、バタバタという足音が聞こえてきた。
何があったのだろう。
晶「急に乱暴してゴメンね。ちょ〜っと休憩してたら黒曜たちに見つかっちゃって追いかけられててさ。お客入る時間まで匿って、お願い！」
晶は小声であなたに囁いた。あなたは黙って頷く。
しばらくすると、足音は遠ざかっていった。
晶「…行ったかな。もう大丈夫みたい、ありがと。」
晶があなたの頭を優しく撫でながら言う。
晶「…Aちゃんいい匂いする」
あなたの後頭部に手を添えたまま、晶がすっと左耳に近付く。耳元に吐息がかかって、反射的に肩がびくっと震えた。あなたは、そろそろ時間が…、と言って晶の気を逸らそうとする。
晶「もうどうでもよくなっちゃった。今日はここでサボっちゃいたいなァ〜」
でもお客さんが晶を待っているから…と言うと、晶は渋々あなたから離れた。
晶「は〜あ。じゃあこき使われに行ってくるかあ〜」
隠れていたことが分かったらさらに怒られてしまうのではないだろうか…。そして、今更ながらなぜ自分まで隠れさせられているのだろう。
晶「だいじょぶだって〜、逃げてた途中にAちゃんに会って、エスコートしてたって言えばカンペキ！」
そう言いながら晶は扉を開けた。
黒曜「へえ。いい度胸じゃねえか。」
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黒(プロフ) - ゆりさん» コメントありがとうございます、そう言っていただけて嬉しいです！ (2021年9月10日 10時) (
レス) id: d79032ca3d (このIDを非表示/違反報告)
ゆり(プロフ) - ブラスタの小説がなかなかなくて、こんな小説に出会えて嬉しいです(´；ω；｀) (2021年9月9日 21時) (レス) id: c8b899228b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒 | 作成日時：2021年5月25日 4時
