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目を、疑った。
いきなり握られていた拳銃の
銃口から、放たれた凶弾。
それが、潤の左胸を
何の躊躇いもなく、貫いていく。
｢あ、にき…｣
掠れた声を漏らして、潤は
がくんと地面に崩れ落ちた。
潤んだダークブラウンの瞳が
その直前に、激しく煌めいた…。
…潤。
嘘でしょ、潤？
何で…何で、潤が撃たれるの？
殺されるとしたら、まず俺なのに。
何で…何で潤が死ぬの？
俺の耳から、音が消える。
潤から視線を上げ、前に戻すと
冷たい瞳をした、櫻井と目が合った。
瞬間、込み上げる殺意。
殺し屋として働いてきた何年か、
相手に、本気の殺意を抱いたことはなかった。
…でも。
俺は、こいつが憎い。
これまでのどんな相手よりも
殺したくてたまらない。
…ようやく会えた潤を。
お前が、俺から奪ったんだ。
｢相葉、来いよ｣
櫻井が嗤う。
俺は答えずに、潤を見下ろすと
その腰から、彼が護身用に携帯していた
ポケットナイフを引き抜いた。
｢…お前、さ。
自分が何やったか、分かってる…？｣
ナイフを光に翳しながら、
俺は櫻井を一瞥する。
…この男が。
俺から、全てを奪ったんだ。
潤は、俺の生きる意味だ。
そんな潤を。
お前は、躊躇うことすらせずに。
俺の目の前で、撃ち抜いたんだ。
…俺がお前を断罪する。
お前が何をやったのかを、
お前が分かっていないなら。
お前が憎い。
俺が求めるのは、お前の死。
お前という存在の全てを
俺の手が、消し去らない限り
俺は、解放されることがない…。
地面を、蹴った。
突き出される、櫻井のナイフ。
掬い上げるように襲いくるそれを
俺は、潤から借りた刃で
一気に、叩き落とした。
からん、と音を立てる刃。
俺はそれには気にも止めず
ただ、躯を強張らせた櫻井に向かい
断罪の刃を、振り下ろした。
朱が舞う。
それが、俺の躯を濡らす。
腕を切り裂かれた櫻井は
それでも、地面に落ちたナイフを拾い上げる。
…殺すよ？
俺はそれだけ呟いた。
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革ベルト
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和奈(プロフ) - 初めまして＾＾いつも楽しく読まさせてもらってます。あの…いきなりなんですが、登場人物設定が５人までになってますよ？いきなりすみません…。これからも応援してます。頑張ってください!! (2013年3月3日 11時) (携帯から) (
レス) id: 2ecc39df21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大宮いぶき
| 作成日時：2013年3月3日 9時
