7.脱出 ページ8
後日……昼食後、トレイの引き渡しと共に人質の確認をしにきた警備兵達が監禁部屋の扉を開ける。
すると、部屋にはしんのすけ達はいるが、お色気の姿が見当たらなかった。
「おい貴様ら！女はどこだ⁈」
警備兵の一人が部屋に入り、しんのすけ達に銃を向けて恫喝する。
「やぁ！！」
扉の真上からお色気が現れ、警備兵の脳天に膝蹴りを喰らわせた。
その光景を見て、外にいた警備兵も銃を構える。
「子供に……」
「貴様……！」
「銃を向けんじゃねぇ！」
お色気はすぐさま外にいた警備兵にも蹴りを入れる。
しばらく起き上がれないよう……股間にだ。
警備兵は意識はあったが、痛みに悶え苦しみ床に這いつくばった。
「行くぞ！」
お色気の言葉を合図にしんのすけ達は監禁部屋を後にした。
しばらく廊下を進み、休憩も兼ねてしんのすけ達の安否確認をするために止まる。
「お前達、大丈夫か？どこも怪我してないか？」
「「ハイ！」」
「お色気のお姉さんのキックかっこよかった〜！ネネも痴漢に会ったらやってやろーっと！」
「ああ、そいつを女にしてやる勢いで思い切り蹴りあげてやれ！」
女二人の会話に男性陣は自分の股間の危機を感じ、股を閉じる。
「あら？」
「……ッ！えぇ……？」
背後から突然聞こえてきた声にお色気は戦闘態勢に構えるが、その姿を一眼見て唖然とした。
「や〜ね〜、殺気立っちゃって……アタシ達、争いごとには興味ないの」
「アンタいい尻しとるの〜。一緒に走る？」
「絶対嫌だ」
背後にいたのは、ただのランニングウェアを着たオカマと老人だった。
オカマと老人はすぐにランニングに戻ってどこかへ行ってしまった。
「ん〜、あの爺さん何処かで……」
お色気は考えたが今はこの飛行船を出ることが最優先だと思い、老人に関しての疑問は後回しにすることにした。
「いいかお前達、必ず俺に着いてきてくれ。絶対に勝手な行動はとらないこと……特にしんちゃん、気をつけろよ」
「おお〜、よしなが先生みたい」
「分かったか？」
「「ハイ、先生！」」
子供特有の大きな声でしんのすけ達は返事をする。
「おっと……元気なのはいいが、なるべく静かにな」
「「はい……」」
お色気が言うと今度は小さな声でお利口に返事をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペロンソ(プロフ) - るんさん、ありがとございます！るんさんみたいなブタのヒヅメ夢を探している方々に楽しんで頂けるように頑張ります！多忙&掛け持ちでスーパーナメクジ更新ですが、出来るだけ更新していきたいと考えていますので、温かい目で見守ってください(^-^) (2022年12月22日 22時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
るん - ブタのヒヅメ夢ｯ…ずっと探してました！これからも頑張ってください！ (2022年12月19日 4時) (レス) @page6 id: c0a1804671 (このIDを非表示/違反報告)
ペロンソ(プロフ) - 元七都さん、ありがとうございます！かなり癖の強い設定なので、反感が多いだろうなと思っていましたが、そう言っていただけて嬉しいです^_^ (2022年8月11日 12時) (レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
natuishi0709（元七都）(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2022年8月4日 17時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ペロンソ | 作成日時：2022年5月12日 1時
