1.プロローグ ページ2
大陸と大陸の間を悠々と飛んでいる飛行船。
その中で一人の女がバレないように黙々と、保管庫のロックを解除しようとしていた。
ﾁｭ……
女は余裕の笑みを浮かべ、自身の指にキスを落とし
カタッ
その指でエンターキーを押し、保管庫のロックを解除した。
女は直様保管庫の扉を開ける。
そこには一枚のディスクが保管されていた。
見たところ、天井や両サイドの壁にはセンサーが仕掛けられていないようだ。
女は安心しきって、ゆっくりとディスクに手をかけた。
ディスクを持ち上げると、小さくだが保管庫の床が模様に混ざって一瞬光ったのが見えた。
「しまった……！」
気がついた時にはもう遅い、敵はディスクの下にセンサーを設置していたのだ。
警報が鳴り響き始めた、急いでここを出なければいけない。
女は速やかにディスクをトランクに入れ、 潜入用のツナギを脱いだ。
元々着ていた黒いキャットスーツのみになり
「はぁ、苦しかった……」
前を胸の真下まで開けた。
女は自分の通常スタイルになり、トランクを背負って通気口を通ろうとした。
「動くな！」
しかし見つかってしまい、急いで通気口に飛び込んだ。
狭い空間の中で銃弾が当たらないように移動し、途中廊下で兵士達を倒しながら、非常用出口がある場所までたどり着けた。
高い梯子を登って厳重な扉を開けると、引き込まれるような感覚に襲われた。
それもそのはず、この飛行船は遥か上空、雲の上を飛んでいるのだ。
バンッ バンッ
「……ッ⁈」
「そこまでだ！とっとと降りてきやがれコソドロめ！」
後ろから声が聞こえると同時に、女の近くの壁に銃弾が当たった。
女は後ろを振り返り窓の縁に腰を下ろした。
そこにはいかにも幹部らしい人物が三人立っていた。
自身が有利だと確信して拳銃を突きつけている者、腕を組んで面白そうなものを見るような目で女を見ている者、そして……
「……///」
顔には出してないが、女に見惚れている者。
「念のため言っとくけど、今のは挨拶だ。この距離なら間違っても外さねぇから下手ことは考えるなよ」
拳銃を突きつけている男が勝ち誇ったように女に忠告する。
ここから飛び降りるのは大抵の人間は怖気付く、女なら尚更だ。
だからこの男も必ず降りてくると確信したのだろう。
「わかった。すぐ降りる」
「「……ッ⁈」」
しかし、女はなんの躊躇もなく後ろに倒れて飛行船の外に消えていった。
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ペロンソ(プロフ) - るんさん、ありがとございます！るんさんみたいなブタのヒヅメ夢を探している方々に楽しんで頂けるように頑張ります！多忙&掛け持ちでスーパーナメクジ更新ですが、出来るだけ更新していきたいと考えていますので、温かい目で見守ってください(^-^) (2022年12月22日 22時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
るん - ブタのヒヅメ夢ｯ…ずっと探してました！これからも頑張ってください！ (2022年12月19日 4時) (レス) @page6 id: c0a1804671 (このIDを非表示/違反報告)
ペロンソ(プロフ) - 元七都さん、ありがとうございます！かなり癖の強い設定なので、反感が多いだろうなと思っていましたが、そう言っていただけて嬉しいです^_^ (2022年8月11日 12時) (レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
natuishi0709（元七都）(プロフ) - 面白いです!続きを楽しみに待ってます! (2022年8月4日 17時) (レス) id: 716685a2fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2022年5月12日 1時
