18.救世主 ページ22
「で、ココはどれだと思うんだ？」
「牙！！」
ハビエルの問いかけにコーデリアは自信満々に答える。
その瞬間、マイクは立ち上がって声を荒げる。
「さっきも同じようなの教えただろ⁈牙より爪の方が子どもの目に入りやすいんだよ！！」
「何でぇ⁈」
「それもさっき教えただろ⁈フォームの工夫によっては牙より爪の方が強調できるから、爪を使った方が良いんだよ！それにこのモンスターの場合、吼える時にしか牙が見えないから余計にだよ！！」
「そんなのわかんないじゃん！意地でも爪見ないかもしれないじゃん！！」
ハビエルがいるにも関わらず、二人は再び口論になる。
「お前ら落ち着け。ココ」
「何すか？」
「堂々と不法侵入してくる接近型ストーカーおじさんと後方で腕組みしてる彼氏ヅラおじさん……危険度が高いのはどっちだ？」
「接近型に決まってますやん」
「それと同じだ」
「あっ、なるほど！！」
「えっ……？」
納得した様子のコーデリアとは裏腹に、マイクは訳が分からず唖然とする。
「堂々と誘惑してくる尻軽女と清純を装って接近してくる相談女……お前が男の彼女として、厄介なのはどっちだ？」
「相談女っすね！あいつらどうにも出来ませんもん！！」
「そういうもんだ」
「すっご！わかりやすい！！」
その後もハビエルは常人には理解しづらい例え話を用いてコーデリアに問題を解説する。
「マイク！私、今のところ全部わかってる！！」
「嘘……」
さっきまで全問不正解且つどう説明しても理解できなかったのが嘘のようだ。
マイクはココからハビエルを引き離し、そっと耳打ちをする。
「ハビエル……先輩、よろしければ今後ともココの勉強に付き合ってもらえませんかね……」
「俺で良ければ別に構わないが……」
さっきまでの態度とは打って変わって腰が低くなったマイクを怪訝に思いつつも、ハビエルは了承した。
「ううっ、ありがとうございます……！！」
「本当に大変だったんだな……」
ほぼ泣きじゃくりながらマイクはハビエルに縋り付きながら感謝の言葉を述べる。
そんなマイクの苦悩を察してハビエルは同情する。
「んふふっ♪」
元凶のコーデリアはというと、仲良くしてそうな二人を見て満足そうに微笑んでいた。
続く
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
