17.勉強会 ページ21
今日はランドールがアルバイトのため不在。
コーデリアとマイクだけで勉強していた。
「なるほど！ありがとうマイク！！」
「はぁ……」
問題が理解できたと喜ぶコーデリアとは裏腹に、マイクは大きな溜息を吐く。
今はこんなに上機嫌なコーデリアだが、さっきまでマイクと口論していた。
教えてもらっても理解できなかったり少しでも疑問を感じたりすると、コーデリアは納得するまでマイクに質問責めをするのだ。
マイクも何回も教えたところをもう一度聞かれるとついつい熱が籠りすぎてしまう……結果、勉強というよりほぼ喧嘩しているようになってしまうのだ。
マイクはどうするものかと頭を悩ませ、コーデリアは活き活きとノートに要点を書き込む。
「ひっ！！」
「はぇっ！！」
そんなマイクとコーデリアの首元に何か冷たいものが当てられ、二人は素っ頓狂な声をあげてしまう。
「頑張ってるな、お二人さん」
「あっ、リオスパイセン！お久しぶりです！！」
二人が振り返ると、そこにはハビエルが立っていた。
コーデリアは一緒に卓球をした記憶しかないため好意的だが、マイクに関しては主犯はジョニーだとしても、ハビエルに愚弄されたのだ……ただ黙ってハビエルを睨みつけている。
「そんな睨むなって……ほら」
そんな二人にハビエルは持っていた缶ジュースを手渡した。
先程、二人の首元を襲ったはこれだ。
「ありがとうございます！」
「ありがとう……」
それぞれ礼を言って受け取ると、早速二人は缶ジュースを開けて飲み始める。
「で？勉強捗ってるか？」
「はい！/いいえ」
声を揃えて真逆のことを言う二人に、ハビエルは呆然とする。
どう反応して良いのかわからない。
「ココの勉強見るのなかなか大変なんだよ……」
「ご迷惑をお掛けしておりまする……」
疲弊し切ったマイクの言葉に、自分がそうさせた自覚があるコーデリアは申し訳なくなり呟いた。
「なるほど……ココ、次の問題解いてみてくれ」
「えっ？あ、はい！」
〔問3〕
『先端恐怖症、またはその疑いがある子どもを怖がらせるのに最も適切なものを選べ。ただし、このモンスターの容姿は以下のものとする』
上記の問題文の下に顔も体格も標準レベルのモンスターの絵が描かれており、以下四つの選択肢が設けられている。
A：牙 B：尻尾 C：角 D：爪
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
