16.嫌悪感 ページ20
「ん？」
そんなコーデリアにモンスターが近づく。
どこかで見たことある……入学初日にコーデリアに話しかけてきたモンスターの一人だ。
「やっぱりあの時の子だね。元気だった？」
「まぁ、元気ですけど……すみません、今忙しいんで」
正直このモンスターには良い印象を抱いていないため、コーデリアは素っ気なく答えて問題集に視線を戻した。
そんな態度を取られても目の前のモンスターはめげなかった。
「勉強？どこがわからないの？俺が教えてあげよっか？」
「マジっすか？教えてくれるの？」
コーデリアは問題集からモンスターへ視線を移した。
正直あまり関わりたくないタイプだが、これ以上マイクとランドールだけに負担をかけるのは嫌だ。
「マジマジ！俺、こう見えて結構成績良いんだよ！！」
「ん〜……」
さっきまで素っ気なかったコーデリアが食いつき、モンスターはこのチャンスを逃すまいと、必死にコーデリアにアピールする。
「じゃあ……」
「お待たせー……って、ココの知り合い？何話してたの？」
コーデリアが返答しようとしたタイミングでマイクが戻ってきた。
小さな身体で三人分のジュースを乗せたトレイを持っているので、マイクの顔はほとんど見えない。
これでは前も見えないだろう。
よくここまで運んでこれたものだ。
「あ、おかえりマイク！この人が勉強を……、……ッ⁈」
マイクに説明しようとし、ふとモンスターの顔を見たコーデリアは愕然とした。
先程までコーデリアに優しい笑顔を向けていたモンスターの顔が一変していた。
明らかにマイクのことを嫌悪している……嫌いで仕方がないとでも言いたいような顔だ。
「じゃあ、俺はこれで……またね！」
コーデリアに見られたことに気づかず、モンスターは直ぐに笑顔に戻り、コーデリアに手を振りながら去って行った。
「何だったの？あの人」
「……」
「ココ……？」
マイクが問いかけるが、コーデリアは反応しない。
怪訝に思ったマイクはコーデリアの顔を覗き込もうとするが、ジュースで上手く見えない。
しかし、いつもの天真爛漫なコーデリアの顔ではないのは確かだった。
〜
「ま、マイク、何かあったの……///」
「ランドールよ、お主は良い奴じゃの〜」
コーデリアは戻ってきたランドールの頭を撫で繰り……もはや捏ねている。
「まぁ、好きにさせてあげて」
そう言ってマイクは自分のジュースに口をつけた。
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
