13.初めての先輩 ページ17
〜数十分後〜
「えぇ〜、嘘じゃん。マジで悔しい〜……」
二人の勝負はお互い幾度もデュースに持ち込み、ようやく相手のモンスターが二点差をつけて勝利を収めた。
観客から見れば、このモンスター相手にデュースに持ち込むことができたこと自体信じ難いことだ。
しかし、負けず嫌いのコーデリアは勝負結果が受け入れられないのか部屋の隅でいじけている。
「二本腕で俺に対抗できたこと自体凄いだろ？」
「んん〜……」
そんなコーデリアに虫の様なモンスターはフォローを入れようとしたが、コーデリアはまだ気に入らないようでむくれている。
「ほら、これやるよ。お疲れさん」
「ありがとうございます！！」
差し出された缶ジュースに、座り込んでいたコーデリアは勢いよく飛びついた。
強情かと思いきやジュース一本でコーデリアの機嫌は容易く直った。
「ところで、お前新入生か？」
機嫌良くジュースを飲んでいるコーデリアに虫の様なモンスターは問いかけた。
「はい！怖がらせ学部一年生のコーデリア・ネムです！」
「俺は三年生のハビエル・リオス。お前と同じ怖がらせ学部だ」
「じゃあ、パイセンっすね！よろしくお願いしますリオスパイセン！！」
そう言ってコーデリアはハビエルに屈託のない笑顔を向ける。
「(可愛い……///)」
顔には出ていないが、愛らしい笑顔を浮かべるコーデリアにハビエルは無意識にそう思った。
「初めての授業はどうだった？」
「いや〜、私何回か居眠りしちゃったせいで内容全く頭に入ってなくて……起こすためとはいえ、友達に頭叩かれて痛いのなんの」
「大丈夫か？困ったことがあったらいつでも頼ってくれよ」
「えへへ、パイセン優しいっすね！ありがとうございます！」
こんな感じで二人で談笑しているうちにハビエルは完璧にコーデリアに惚れ込んでしまった。
コーデリアもハビエルに対して嫌悪感を抱かなかったため、次第に二人の距離が近くなっていく。
「なぁ、よかったら今度……」
「うわぁーーー！！」
突如、二人の間を謎の物体が通り過ぎて行った。
一瞬しか見えなかったが、コーデリアにはその物体が何なのか分かった。
「あんれ？マイクだ〜！どこ行くの？」
「ココ！！」
呼び止めるハビエルの言葉に耳を貸さず、コーデリアはマイクを追いかけて行ってしまった。
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
