11.講義終わりの戯言 ページ15
初めての講義を終え、四人は揃って講義室を出た。
「確かに私が悪いよ？でもさ、加減っていうもんがあるんじゃない？」
「お前が何回も寝るからだろ？積み重ねだよ」
講義が終わって早々、マイクとコーデリアは言い争いをしていた。
最初にマイクに引っ叩かれてから、コーデリアはなんと五回も寝こけてしまっていたのだ。
その度に同じ箇所を引っ叩かれたせいか、講義が終わってもなお、コーデリアの頭は素手で引っ叩かれたと思えないほど酷く鈍い痛みを抱えていた。
「まぁまぁ、マイクもココのことを思ってやってたんだから……」
「んん……」
ランドールがなんとか怒るコーデリアを宥めようとする。
コーデリアも自分に非があることをわかっていたため、ランドールの言葉を聞いて落ち着いていく。
「うん、わかった」
「でも、流石に怒ったのか最後の一発は教科書でやってたわよ」
「やはりか貴様ァ！！」
落ち着いた瞬間ナンシーの一言によって再びコーデリアの怒りが爆発した。
それを察知してマイクは足速に逃げて行き、コーデリアもマイクを追いかけて行った。
「なんで余計なこと言うの⁈」
「だって面白いじゃない」
ランドールはマイクの身を案じながら、ナンシーは只々楽しみながら去って行く二人の背中を見送った。
必死に逃げたマイクだが、直ぐに追いつかれてしまった。
コーデリアはマイクを捕まえたところで、ある貼り紙に気がつく。
「あ、マイク見てみて！学生クラブのパーティーだって！！」
さっきまでの怒りはどこへ消えたのか、貼り紙を見た瞬間、荒々しく掴んでいたマイクをまるでぬいぐるみの様に優しく抱え込んで貼り紙を見せる。
「行くぞ」
「行かない」
「なんで〜？」
「俺は勉強したいんだよ。ランドールやナンシーと行ってこいよ」
そう言った瞬間、マイクは自分を抱えている腕が僅かに震えるのを感じ取る。
背後から抱えられているため、コーデリアの顔はマイクから見えない。
だが、どんな顔をしているのかは想像がつく。
「大丈夫、二人はあいつらとは違うよ」
「うん……」
そう言ってマイクはコーデリアを落ち着かせるために、自分を抱えている震えた腕を優しく撫でた。
コーデリアからいつもの元気な声とは対照的にやっと絞り出したような弱々しい声が聞こえた。
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
