8.親友 ページ12
「ねぇ、良かったら明日からの講義一緒に行きましょ？」
「あ……」
突然のナンシーの提案にコーデリアは笑顔を一瞬で曇らせ黙り込む。
「ココ？」
さっきまでの明るい雰囲気が一気に失くなったコーデリアを怪訝に思い、ナンシーが問いかけた。
コーデリアは覚悟を決め、勇気を振り絞り口を開く。
「私ね、一緒に大学に入学した親友がいるんだ。その子も一緒でいい？」
「あらそう？もちろんいいわよ」
何をそんなに躊躇うことがあるのかと、ナンシーは不思議に思いながらもすんなりと承諾した。
すると、予測していた返答とは違うため、コーデリアは一瞬拍子抜けしたが、すぐにさっきの笑顔を取り戻した。
「本当⁈ありがとう！」
実は今まで新しく知り合ったモンスターにマイクのことを紹介したり、輪に入れようとしたりしたことに関していい思い出がなかった。
こういうことを言った時、大体返ってくる応えは
『君/貴女と二人がいい』
言われて嬉しいモンスターもいるであろうが、その言葉はコーデリアにとって不快でしかなかったのだ。
「その親友ってどんな子？」
「えっとね……」
ふと思いついてナンシーがコーデリアに問いかけた。
コーデリアは説明するためにマイクを頭の中に思い浮かべる。
「賢くて優しくてとっても努力家なの〜！私馬鹿だけどその子のおかげで大学入れたんだ！本人に言ったら怒るけど可愛い子だよ！」
「優等生なのね。いいわね、親友にそういう子がいると」
「うん！」
その後も一頻りガールズトークに花を咲かせ、二人はベッドに入った。
ふと、ナンシーは向かいのベットで眠るコーデリアを見つめた。
「(幼い子みたい……)」
最初にコーデリアを見た時は正直怖かった。
大きなツノに鋭い爪、モンスターを一人包み込めるぐらいの長い身体……恐ろしくも美しいこの世の最高傑作とも言えるような容姿のモンスターと上手くやっていけるか不安だった。
でも、蓋を開けてみれば底抜けに無邪気で、親切で、でもちょっと抜けてる……誰にでも好かれそうな性格をしていた。
「(ココみたいな子を親友に持つなんて……その彼女は幸せね)」
一つ大きな誤解を抱いたままナンシーは眠りに着いた。
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ペロンソ(プロフ) - アンズさん、ありがとうございます！！少し前の映画なので需要はあまりないかな？って思っていましたのでそう言っていただけて嬉しいです♡慌ただしい大学に通っていますので、可能な限り更新していきます！(*´꒳`*) (2022年8月7日 4時) (
レス) id: 076202af0a (このIDを非表示/違反報告)
アンズ(プロフ) - MUで夢小説書いてくださるの需要しかないです……！面白いので是非更新していただきたいです！(ㅅ˙ ˘ ˙ )♡ (2022年8月6日 0時) (レス) @page14 id: af5bfd0de9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ペロンソ | 作成日時：2021年11月6日 8時
