【w.r.w.r.d.!】snow,showtime！！【企画】 (ページ12)

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したページ12

暫くして、コネの家の前に着いた。
角部屋の小さなマンションだが、立地や物件的にとてもいいところだと思う。

「今散らかってるかもしれん」
『大丈夫だよ、どうせ散らかるんだから。』

何回も通った廊下を走り抜ける。人の家だが、お構いなしだ。

そういえば、コネの家で一緒に酒を呑むのは初めてかもしれない。

なんか緊張するなあ。

ドキドキなる心臓を抑えて、テーブルの上に買ってきた酒やお摘まみを乗せる。
至福の時間。やったぜ。

・

『…ふぅん、ふ、はぁ…』
「…んー……」

酒を飲み初めて僅か数十分。あっという間に酔ってしまった。

途中で、度数の高いアルコールを私より先に酔っていたコネに飲まされたのだ。

解せぬ。

『…ふふ、ねえ、コネ。』
「ん？なんやあ」
『…コネって、好きな人いるのー？』
「…え」

普段狂犬チワワと呼ばれるほどのアイツが、目を丸くして驚いていた。

『あ、図星かあ。誰々？どんな人ー？』
「…凄い元気で、明るくて。
打ち解けたら一気に面白い人。」
『へえ。何それ…』

コネって好きな子いるんだあ。
心底意外だし、それに、

『(私はどうなるんかなあ…)』