えっと…、脅威くん？気に入られても困るんですが (ページ13)

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我々部(1日目帰部) ページ13

ガチャン、と音を立てて、ドアを閉める。

メンバー達(創始者はグルッペンって人らしい。学校には来ないので、会ったことはない)が自ら作ったこの部は、それなりにオンボロ部室だ。

だから、エアコンがない。

暖房も、ない。

扇風機オンリー….…。

うぅ。

僕は思い思いの場所で休んでいるメンバー達にアイスを配った。

鬱先生がうわぁっ！！！と叫ぶ。

目ん玉が飛び出しているぞ。

僕とショッピくんはニヨニヨ笑った。

鬱先生が持っているパッケージには、「ドッキリ！虫柄アイス！！」と書いてある。

「A…！？お前、まさかショッピと手を組んで………。」

僕はショッピくんと再び目を合わせ、グーパンチをした。

こんなに楽しいのは、いつぶりだろう。

いつもは平凡な僕だけが、手に入れられる、特別な楽しさ。

ゾムと顔を見合わせて笑う。

鬱先生の目ん玉ははまだ飛び出している。