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「ゴラァッ！何してんだ！！」
ゴスッとトントンの頭にめずらしく拳が降る。
私が思わず顔を上げるとそこには、らんちゃんがいた。
「まったく、A大丈夫？」
「あ、うん…」
いつものように真っ白の軍服に身を包んでいるらんちゃんだがその軍服には少し土色や紅色がついて汚れていた。なるほど、らんちゃんも前線に出ていたのか
「ごめん、疲れてる時に」
「は？そんなことはいいんだって。ほら、怪我してんでしょ？救急箱持ってきたから手出して」
私も元とはいえ軍人なので1人でもできるから救急箱を受け取ろうとしたららんちゃんに「いや1人で中途半端にやるつもりなの？」と思いっきし片手を払われました。私の善意は何処へ
そして、ぱぱっとらんちゃんが私に応急処置を施す(包帯はやりすぎなんじゃないだろうか…)と、トントンは申し訳なさそうに私の後ろでたんこぶをさすりながらしょんぼりしていた。うぉ……可愛いなお前
「Aすまん…その、我慢出来んくて」
正味舐められた上えぐられた時は本当にとち狂ってしまったのかと思った
まあ、しかし……こんな風に怪我をしたのも私が1人で突っ走ったせいだしトントンのせいではない。元はと言えば城から逃げ出した私が悪いのであって…………ん？
そういえば、私なんで城で保護されてたんだ？
いつもストーカーが如く私を付け回している連中はどうして私をわざわざ城にしばりつけたんだろう。監視の目なら家までどうせ行き届いているだろうに。別に、技術士のお兄さんの1件を忘れた訳ではないがそれは理由にならないだろう
「あー、トントン。許すから、さ」
「ほ、ほんまか？俺のこと嫌いになっとらん？」
「もうこんなことで嫌いならないよ…
でね、かわりにって言い方悪いかもしれないんだけど」
「ええで、俺が叶えれられる範囲なら」
「グルッペンと二人きりで話したいな。」
ダメ元で頼んでみればトントンは二つ返事と言わず即もちろん。と快諾した。
頼んでみるもんだなあ、と力が抜けるとかくりと足が限界を迎えて私は片足を折った
「おっとと…ごめん、限界きてたみたい」
「全く、Aは外道丸に乗って。俺とトントンは歩いて帰んぞ」
「あー、すまん。俺先に行っとるでひとらんとAはゆっくり来いや。」
じゃ、とトントンは片手をあげて先に歩いていってしまった。残された私はらんちゃんに外道丸にのせられる
「らんちゃんは乗らなくていいの？」
「あ〜…………乗っていい？」
「もちろん。」
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まうる - 一言だけ言わせて下さい 最高過ぎて死にそう (2019年8月25日 22時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - Jpipiさん» ありがとうございます！ (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！私も個人的にこの表現気に入ってますので嬉しいですね。静かに狂気が這いよります。 (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
Jpipi - あ、ヤバ…。尊い＾＾ (2019年8月23日 19時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - トントンの恍惚とした、って言う表現すこです。ていうか狂った感じが大好きです (2019年8月23日 11時) (レス) id: b1b20001d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年8月18日 17時
