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なんだが、嫌な予感がぶわりと俺を襲った。それがとても悲しく感じて。
元来俺は野生の勘というか、まあいわばあてずっぽうで飯を食ってきたからこの自分の感性は疑ったことがない。
それゆえ、この初めての感触に俺は眉をひそめざるを得なかった。
そしてふと、愛しいあの人のことを思い出した。
いつかトントンに2週間は近づくなと言われていた。俺らはそれを守った。詳しくは見守った。だが。
それにしても何か嫌だった。
我慢できずに俺は医務室に向かう。いつぶりやろうか、対面するのなんて。
寝ているAに怖い、と言われてからその言葉が俺をきつく縛った。怖い、怖い？俺の事が？どうして？
今まで俺は傷つけんように優しくしてきたやん。Aを傷つけるやつをお前に見つからんように片してきたやん。どうして、どうして俺を怖がるの。
だから、今医務室のドアノブを握る手は少し震えている。
誰だって愛しくてたまらない人間に怖いって言われるのは嫌だろう。かっこいいって思われたいじゃないか。
深呼吸…ン……？
すぅー、と深呼吸をして何かが引っかかる。鼻がピクと動いてもう一度吸ってみる。くらりと視界が揺れて今度は口と鼻を塞いだ
…………なんで、この匂いがここからしてるん。
この匂いは、駄目だ。どうして、どうして
「コネシマが出してた匂いがこんな所からするんや」
アイツは今訓練中のはずや。シャオロンと合同らしいからサボることは無い。なんで、どうして。あの麻薬の匂いがする。
また、嫌な予感。
ぶわりと背筋を襲う悪寒に俺は扉を開けた
「Aッッ！」
瞬間、甘ったるい匂い。
鼻を劈くような気持ち悪さに吐き気すらした。気配はきちんとそこにある。取り敢えずここからAを出さなくては
鎖を外して、姫抱きしてAを外に運び出す。何か呻いて涙を流すAを放っておけない。俺が怖いと思われようがどんな嫌悪を向けられようが俺はAを守りたい。どんな顔も生きていてこそだ。
「ぞむ？」
「お、おお起きたん？調子は大丈夫か？」
誰もいない廊下を歩いていると妙に上機嫌なAが起きた。さっきまであんなに苦しそうにしてたのが嘘みたいだ。それでも涙のあとは消えていない
そっとAの手が俺の後ろに回された。
次に俺に襲う感覚は唇にあった
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まうる - 一言だけ言わせて下さい 最高過ぎて死にそう (2019年8月25日 22時) (
レス) id: a48c43d4d7 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - Jpipiさん» ありがとうございます！ (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - ねこさん» ありがとうございます！私も個人的にこの表現気に入ってますので嬉しいですね。静かに狂気が這いよります。 (2019年8月23日 20時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
Jpipi - あ、ヤバ…。尊い＾＾ (2019年8月23日 19時) (レス) id: 022f9f82f7 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ(プロフ) - トントンの恍惚とした、って言う表現すこです。ていうか狂った感じが大好きです (2019年8月23日 11時) (レス) id: b1b20001d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年8月18日 17時
