ごちそうさまでした ページ49
それが、挨拶の食事。礼儀。
なんというか。私の日常は、『ごちそうさま』が聞こえない。
いや、冗談じゃなくみんなもう私が亜人化しつつあり且つ治癒力に特化してしまったせいでそれはもうズルズルと吸われる。
「Aは、俺らが亜人化を隠していたことに怒っとらんのか？」
と、コネシマに聞かれたが正直。
「まあ、びびった」
「は？それだけなん」
「うん。怒る……って言われても。ね？」
最早身内もなにもない人間…ああ失敬元人間が今更長生きと老けなくなったところで迷惑をかける訳でもないし。
「みんなが、いるし。」
ゾムに、励ましてもらったことを思い出す。彼には世話になってばっかりだ
「そ、か！ほんならよかった」
「ええ？なんでコネシマが安心してるの？」
「まあええやんけぇ！！」
バシバシと背中が叩かれる。口に手を持ってきてクスリと笑うと彼は私の手…もとい手袋をみて少し顔をゆがめた
「コネ、気にしないで、もう痛くないから」
爪はそう簡単に治ってくれない。何とかなるかなーって思っていたら身体が追いつけてないし亜人化も完全ではないから流石に無理！と怒られた。うーん。
「あ、せや。グルッペンが今日の昼飯後に庭に集合やって。」
忘れんなよ！と言うとコネシマは駆け足でシャオロンの元へ。
「そんなこと、言われてたっけ」
「お！来たな！」
お昼ご飯を食べたあと、ひとらんがいつも世話をしている庭に入ると皆がわいわいも話しながら待っていた
「グル、なんの集まり？」
「ええとな！写真を撮ろうと思って！」
しゃしん、写真……
エミさんに貸してもらった童話を思い出す
「写真、映れるの？」
「おん、改造しときました」
そう素早く返事をしたのはチーノ君だ。
「いや、ほんま総統の急なお願いに心底ため息出ましたけど」
「ええやないか！とりあえず撮ろう！」
そうして、皆がぎゅう！と集まりパシャリとシャッター音。
何故か私がセンターだ
「後で焼き増しして皆さんに渡しますね！」
そうして、グルがトントンに連行されて解散。
三日後、扉のノック音に呼び出されて開けるとグルがそこに立っていた
ぺらりと手に持つのはついこの前撮った写真だ
「失礼する」
「え、うん」
ずかずかと入り込むと、彼は私が伏せていた写真たてにその写真を飾った。
「……ここには家族の写真が、あったんだろう？」
「私の思い込みだったけどね」
自嘲気味に笑う。嫌な思い出だ。
ぎゅう、と抱きしめられる感覚に目を見開いた
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アリス - お疲れさまでした。とてもよかったです、これからも頑張ってください!!! (2020年10月4日 15時) (
レス) id: 48980b5e27 (このIDを非表示/違反報告)
闇ちょこ(プロフ) - だーーっ！！((番外編は結構甘々で面白かったですぅ…もう10周してきます！！ (2020年5月25日 13時) (レス) id: f89a326571 (このIDを非表示/違反報告)
ぺとるしか(プロフ) - どうしてもまたこの作品が読みたくなって、夜中サイト内を探し回り漸くたどり着きました…!!本当に大好きです…名作…!!何度も読み返したくなる素敵なお話を書いて下さり、本当にありがとうございます…(;ω;)また最初から読み直したいと思います!! (2020年5月12日 4時) (レス) id: 1ba63f4cc0 (このIDを非表示/違反報告)
倉崎(プロフ) - ふぃやぁ！！！感動しました。お疲れ様でした！！！！ (2019年6月30日 19時) (レス) id: 27aa211cd5 (このIDを非表示/違反報告)
山内優菜(プロフ) - 完結お疲れ様でした！これが最後なのが残念です(TT)ありがとうございました！ (2019年6月28日 20時) (レス) id: 6807067b24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年6月9日 12時
