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オスマンがその細目を少し大きく開く。
それを太陽に当てると、自分の姿が反射した。
「あれ、マンちゃんなにやってんの」
ひょこ、と城壁から顔を見せたのはシャオロンだ
この暑い中ニット帽を被っていて蒸れないんかな。と妙な感想を抱く
「シャオロンこそ、どうしためう〜？」
サッと持っていた宝石を隠すとシャオロンはそれに気づいてしまったようで
「ん？なに隠してんの」
力で負けて右腕を上げられる、
「これ、兄さんが俺にくれたんよ」
ええやろ？
そう聞けばシャオロンは「は！？俺まだ貰ってないんだけど！」と少し怒る。
「じゃあ今兄さんは倉庫にいたし、貰いに行くといいんやない？」
じゃあ、俺はまだ調べ物あるから
手を振って庭をあとにする。
「＿＿＿＿＿＿＿＿うーん、35点」
ザク、と目の前に落ちてきたスコップとその上に屈むシャオロン
「は？なんやねんお前。」
「え？ああ、もちろん100点中やで。」
違う、そんなことを聞きたいんじゃない。
「わかってるわかってる、採点基準やろ？」
「ッ……」
思考が全て読まれているように感じて後ずさる。
ソイツは「なんか快感…」なんて言っているが
選択肢はひとつ、逃げるのみ
スコップと反対方向に庭の土を蹴飛ばす
「はァ！？お前逃げるんか！」
もう20点減点！と叫ぶ声が聞こえるが知らない。そんなことはどうでもいい
「まあ、まず1点はなあ」
ブンッと耳元でスコップが空を切る
「オスマンはなあ、こんな時にクソほんわりした喋り方せえへんねん。めう、とかお前さっき言っとったやろ。」
またブンッと耳元で聞こえた。
しかし、次は外す、なんて間抜けなことをしなかった。
「っぐあ」
「あとお前のあの下手な演技。オスマンは菓子が関わってなきゃ業務を優先するんだよ」
左腕が綺麗に離れた。鮮血が舞うことはない
右腕が離れることを考えて胸ポケットに宝石をしまいこむ。
ブンッと今度は右腕が離れる
「あとなあ、兄さんは今回短期遠征になったから俺らに土産はないって話を俺はもう聞いてんねん。」
次は右足
「まあ、他にも仕草とかな。あいつ吸血鬼やから太陽を見るっていう行為をしないねんで。これ基本な」
ぐらり、と倒れる。流石に足を片方切られれば何も出来なくなる。
うつ伏せに倒れているとひっくり返される。
「はあ、手間かけさせやがって。」
＿＿＿＿マイナス100点！
「俺らのこと舐めすぎやで」
パリン、と響くとそこには鏡が砕けていた
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アイス！ - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか！？ (2020年10月12日 21時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます！最高の褒め言葉です！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ｳﾙｳﾙ (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます！完結です〜！番外編もどうぞお楽しみください！ (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです！これから番外編も楽しく読ませていただきます！ (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年6月5日 23時
