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「……へ」
燃え盛る小屋。かすかに感じる熱気
「いやぁっ！！やだ！離して！」
「くそっ、あかん！絶対に離さん！」
「あいつが言っとったんはこれのことかよ…っ！」
コネシマが顔を歪めた。
『俺が地下に行く。Aを連れ出してこの小屋から少しでもいいから離れろ』
コネシマはそう言われていた。まさか、まさか爆発するだなんて思わないだろう。
「はな、して！」
それでもコネシマの腕の中で彼女は藻掻いた。
「…先生、これからトントンの毒を飲ませるけど異論ないな？」
「マジかシッマ…。
わかった。グルッペンの代理で許可する。」
喚く彼女の口にコネシマは錠剤の薬を投げ入れた
【睡眠欲の膨張】をもつトントンの毒は直ぐに彼女を夢の世界へと導いた
コネシマは腕の中で静かになった彼女を確認して、鬱に渡した
「なんやシッマ。おまえ、」
「ちょっと、救世主してくるわ！」
ニッカリと眩しい笑顔の彼は鬱に有無を言われる前に燃え盛る小屋へと飛んで行った。
「マジか。1番非力な僕に託すん？」
さっきまでコネシマの腕の中にいたはずの彼女はいつしか鬱の腕の中に納まっている。
ポケット中を探って鬱はひとつの口紅を出した
「いつも予備で持ってたんやけどこんな時に塗ることになるとはなあ」
ぐり、と彼女の唇に指をあてた
「さて、仕事せんとな」
きっと俺らは彼女が起きたらめちゃくちゃ怒られるかもしれないし、嫌われてしまうかもしれない。
それでも、俺らは君が大事なんよ。
鬱が彼女の額に軽いキスをした
バサッと羽が伸ばされて月が隠されると、それは大きく羽ばたいて屋敷の方向へと飛んで行った
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アイス！ - ええ話やぁぁ、、、もしかして主さん神ですか！？ (2020年10月12日 21時) (
レス) id: 7b09c37ff3 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - サンプルさん» サンプル様コメントありがとうございます！最高の褒め言葉です！ (2019年6月10日 0時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
サンプル - めちゃくちゃ泣けた(TωT)ｳﾙｳﾙ (2019年6月9日 20時) (レス) id: 37598dd4c5 (このIDを非表示/違反報告)
根無し(プロフ) - 理香さん» 理香様コメントありがとうございます！完結です〜！番外編もどうぞお楽しみください！ (2019年6月9日 18時) (レス) id: 7ed1204e38 (このIDを非表示/違反報告)
草が頭に生えてる人(プロフ) - 完結お疲れさまです！これから番外編も楽しく読ませていただきます！ (2019年6月9日 14時) (レス) id: 63555da9ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：根無し | 作成日時：2019年6月5日 23時
