First Name｜神谷 × 川村 ページ10
．
最初は、非現実的過ぎて、ただの映画やと思った。
ある一人の男の先輩を何百人もの女子で、囲んでいたんやから。
『ほくと、あの人って誰？』
北人「あー、健太先輩？一年の頃からアレらしいよ。」
『へえ、モテんねんや。』
北人「裏では女の子を弄んでは捨ててるらしいけど。」
『ふーん。』
昼休み、窓辺で黄昏てたら、ただ目に入っただけ。
そう、ただ、視界の中に入ってきただけ。
グラウンドで友達とサッカーをやってる姿を少し、カッコイイって思っただけ。
北人「健太先輩はダメだからね。」
『誰も好きになったなんて言ってへんけど。』
北人「壱馬ならなりかねないから、先に釘刺してんの。」
『俺、人生で一回も男のこと好きになったことないし。』
北人「わかんないじゃん。もしかしたら、開いちゃうかもよ？」
『バカにしとんか。』
足を組んで優雅に本を読んでた北人が、わざわざ俺と目を合わせて言ってくる。
俺は、男になんて興味ない。
一週間に一回は告白されるけど、全員ちゃんと女の子やし。
もしかしたら、俺のタイプの子が告ってきたら付き合うかな、ぐらいにしか考えてへんし。
特に、ああいう派手派手な、チャラチャラした感じの人とは…。
『そういうお前は、恋人おんの？』
北人「さあ、どうだろうね？」
『お前だってそれなりにモテてるんやから、いつでも作れるやろ？』
北人「俺がいつ作ろうが、俺の自由じゃん。」
『…ほな、好きな人は？』
北人「…壱馬には、教えないし。」
『あっそ。冷たい友達やなあ。』
視線をグラウンドに戻せば、目があった気がして、顔が熱くなった。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
pipi_kp(プロフ) - きぼうの続編が読んでみたいです！ (2月21日 23時) (
レス) id: eca7215187 (このIDを非表示/違反報告)
Hamamura(プロフ) - 劉さん» お話書いて頂き有難う御座いました (2022年10月16日 18時) (レス) id: 3c35439cb1 (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - Hamamuraさん» リクエストありがとうございました。ご満足いただければ幸いです。 (2022年10月13日 18時) (レス) id: 7b9522fddb (このIDを非表示/違反報告)
Hamamura(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストになるんですが、いつまこの樹くん受けパターンが読んでみたいです。時間があるときで構いませんよろしければ是非お願い致します (2022年7月21日 9時) (レス) id: c35d1889f5 (このIDを非表示/違反報告)
かずき(プロフ) - りくカズありがとうございます！らぶらぶで二人とも可愛いです！ (2022年5月21日 9時) (レス) @page20 id: 8398ff4bcf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：劉 | 作成日時：2021年12月12日 7時
