I don't care about my age｜長谷川 × 青山 ページ22
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僕が小学校5年生の夏休み中に産まれた。
隣の家は新婚さんで子どもも初めてだから、僕のお母さん(あっこちゃん)によく聞きに来てた。
名前はまこと。慎重の慎でまことって読む。
初めて連れられてきたときは、本当にちっちゃくって今にも壊れてしまいそうだった。
『かわいいねぇ。』
頭を優しく撫でれば、両手足をバタバタさせて喜んでるみたいだった。
その笑顔に虜になった僕は、夏休みが明けても学校が終わった瞬間にまこっちゃんの家に行くことが増えた。
友達には呆れられた顔をされたけど、それぐらい僕にとってはまこっちゃんが一番だった。
僕がお兄ちゃんだよ、なんて言い聞かせてた時期もあった。
「…りっく、りっく！」
『？！？！お母さーん！まこっちゃん、喋った！』
ある日、急に喋ったかと思えば、僕の名前だった。
“まま” でも “ぱぱ” でもなく、“りく” 。
思わず嬉しくって、泣きながらまこっちゃんのことをぎゅうっと抱きしめた。
その時の写真はまだ、アルバムの中に入っている。
それからというものの、時が過ぎるのが早かった。
僕が高校を卒業するときには、小学校に入学。
僕が就職した年に、まこっちゃんが産まれた時の僕の歳になった。
『じゃ、行ってきます。まこっちゃんも、またね。』
「…うん。またね、陸兄。」
就職と同時に上京することが決まって、実家を出るときはまこっちゃんもお見送りしてくれた。
泣きそうだったけど、我慢してたんだと思う。
だって、俺が撫でた頭を名残惜しそうに触っていたから。
俺も十分名残惜しくて、一人暮らしの寝室には、まこっちゃんと僕のツーショットを飾っている。
まこっちゃんは俺より背が高くなったらしい。
今、なにしてるのかな。
なんて僕は歳の離れた弟みたいな存在を今もまだ心配している。
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pipi_kp(プロフ) - きぼうの続編が読んでみたいです！ (2月21日 23時) (
レス) id: eca7215187 (このIDを非表示/違反報告)
Hamamura(プロフ) - 劉さん» お話書いて頂き有難う御座いました (2022年10月16日 18時) (レス) id: 3c35439cb1 (このIDを非表示/違反報告)
劉(プロフ) - Hamamuraさん» リクエストありがとうございました。ご満足いただければ幸いです。 (2022年10月13日 18時) (レス) id: 7b9522fddb (このIDを非表示/違反報告)
Hamamura(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております。リクエストになるんですが、いつまこの樹くん受けパターンが読んでみたいです。時間があるときで構いませんよろしければ是非お願い致します (2022年7月21日 9時) (レス) id: c35d1889f5 (このIDを非表示/違反報告)
かずき(プロフ) - りくカズありがとうございます！らぶらぶで二人とも可愛いです！ (2022年5月21日 9時) (レス) @page20 id: 8398ff4bcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：劉 | 作成日時：2021年12月12日 7時
