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月「家どこ？」
「こっからわりと近いよー2駅だし。」
月「ふ〜ん。送る。」
「え、いいよ。別に。」
月「はぁ。ここは素直に送ってもらうべき。」
そういうと、
ガシッとあたしの腕を掴み “ 行くよ ” と言った。
月島の手からくる体温にﾄﾞｷﾄﾞｷする。
意外と乙女なのか、私。
“ 送ってもらうべき。 ”
女の子扱いされたのも初めてに近いかも。
わこには申し訳ないけど嬉しかった。
「送ってくれてありがと。」
月「うん。」
「じゃ、また。」
月「.....ちょっと待って。」
そういうとあたしに小さな紙袋をくれた。
ｶﾞｻｺﾞｿと中をあけてみると、
可愛い髪の毛を結ぶゴムが入っていた。
「え、どうしたのこれ。」
月「あげる。」
「あたしに？」
月「君にあげてるのに他に誰がいるのさ。」
「まぁ..そうなんだけど。。驚いて。」
月島の話をきくと、
この前行ったゼミ旅行で買ったらしい。
あたしにと聞いて驚いたけれども。
月「ほら、いつも結んでるじゃん。女の子らし〜いのにしたらどうかな〜ってね。」
「こういうの...初めて。....ありがと、月島。」
月「別に？」
メガネをクイッと持ち上げて少し顔が赤い気がした。
結構人のことみてくれてるんだ。
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作者名：わらびもち | 作成日時：2019年12月1日 21時
