嫌だと言っているでしょう ページ27
貴方side
リビングで音楽を聴きながら試験勉強中の私
新しい資格を取りたくなったのでね
父さんは
仕事の電話をしていてまだ部屋にいる
ここまできて電話とかしてるんだったらずっと仕事をしてればいいのに
お母さんは優舞と喋ってる
まあ、私勉強は部屋でやる派なんですよ
１人の空間の方が集中しやすいし、その代わり他の人がいる時は音楽を聴いて勉強
頭に内容が入らないって？
それが入るんです
「優葉！ダイニング行くよ」
「わかった、すぐ行く」
返事したけど行きたくありません
優舞の声は音楽聴いてても聞こえるんだよねー
無駄な能力ですこと
遅くなると怒られるし、皆仕事があると思うし
早くしなきゃ
「遅れてすいません」
一言入れてダイニングに入れば、久しぶりに見る懐かしい家族の顔
席に着き料理が運ばれ、お手伝いさんたちは
出て行き
家族だけに
「久しぶりだな、元気にしてたか」
歳の割にはっきりとした口調
顔は世に言うイケメン
ただ、私は嫌いな人
「別に...」
「優葉！.....俺は元気だよ」
「私も、特に変わったことはないし」
「そうか、なら良かった」
会うたびに聞いてくる事、
『元気にしていたか』
聞かれるたびに私は『別に』と答えている
だから父さんは知らない、私が患者として病院に行っていた時期があったことを
その時期に家族に会った時は、本当にストレスでしかなかった
この事を知っているのは、お母さんだけ
優舞にも言っていない
言う必要があるかしら？父さんと優舞に関係あるかしら？
ない
言ったところで、同情されたくないし
同情なんて気持ち悪いだけ
昔は同情して欲しいと思っていたんだけどな
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作者名：無表情k | 作成日時：2017年12月31日 21時
