笑顔39 ページ9
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―そして最後の演目。
クラウンがバルーンパフォーマンスを始める。
風船でいろんな形を作る。
クマだったり、アニメのキャラクターだったり、花だったり。
作っては小さい子達にバルーンを渡していた。
その光景を見て、和んだ。
健「では、次が最後のバルーンパフォーマンスになります！最後は大きなバルーンを作りたいと思います！
最後は誰に出てきてもらおうかなー...」
クラウンは誰にしようかなーと探すように観客を探す。
健「...そこの可愛らしいお嬢さん！」
私と目があったと思ったら...私の方を指差す。
え、私...？
私がキョロキョロしていると...
健「そう、そこのキョロキョロしてるお嬢さん！こっちに降りてきてくださーい！」
わ、私！？
良「先輩、せっかくだし行ってきなよ！」
満「え、ええ！？でも...」
良「いいから！」
良哉君は私を立ち上がらせ、私を押すように舞台へ連れて行った。
健「ささ、どーぞ♪」
舞台近くまで来ると、健は私に手を差し出し舞台に上がらせる。
健「可愛らしいお嬢さん、あなたのためにあなたに似合うバルーンを作ってみせます！しっかり見てください！」
クラウンは私に微笑みかけ、ウインクをする。
お化粧をしてる健...
元から顔が整って綺麗な顔をしてるから、ピエロのお化粧をしててもすごく綺麗だった。
そんな彼が私にウインクをすると...また私の胸が高鳴った。
彼はにこにこしながら、バルーンを作り始めた。
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作者名：紗也
| 作成日時：2016年2月4日 20時
