笑顔43 ページ13
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−良哉side−
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―休み時間、俺は健を屋上に呼び出した。
ある相談を持ちかけたかったんだ。
健「どうした？話って...」
良「...健さ、俺が満月先輩のこときにしてたの...知ってるよな？」
健「あ、嗚呼...それがどうした？」
良「...俺、本気で先輩のこと好きになった。」
健「...え？」
俺がそう言うと、健は驚いたような顔をする。
そりゃあ、驚くよな。
あれ以来、先輩と距離が近くなった気がして、先輩も俺たちに心を開いてくれるようになったと感じるようになった。
俺は気づけば、先輩にどんどん惹かれて行って、好きになってた。
良「...俺、先輩に告白する。もう、我慢できないんだ。そのこと、健に伝えようと思ってさ。」
健「...どうして、俺に？」
良「...わかってるんだ、健も彼女に惹かれてること。」
俺がそう言うと、健は目を見開く。
こいつは本当に正直なやつだな。
良「知ってたからさ、健も満月先輩のこと好きだって。でも、お前との中が崩れるのは嫌だから...
伝えようって思って。」
健「...いってこいよ。俺は大丈夫だから。良哉のこと、ずっと応援してたんだからさ。
伝えたいなら、行ってこい。」
健...
健はとびきりの笑顔で俺にそう言ってくれた。
本当にこいつ、いいやつだな。
良「...ありがとう。健。」
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―満「...話って何？」
その日の放課後、俺は満月先輩を屋上に呼び出した。
良「...先輩に伝えたいことがあるんです。」
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作者名：紗也
| 作成日時：2016年2月4日 20時
