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笑顔42 ページ12
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−健side−
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―公演の日から1,2週間ほど経った。
あの日以来、俺と良哉は満月先輩の距離は近くなった。
あの日、初めて先輩の笑顔を見た。
本当に綺麗な笑顔だった。
ずっと忘れられない。
あの日以来、先輩が一度も笑顔を見せることはなかった。
それでも、先輩は変わらず俺たちと一緒にいてくれる。
それがすごく嬉しかった。
だけど、最近気になることがある。
先輩との間に、なんとなくだけど壁を感じた。
少しだけ避けられてる感じがした。
良哉と先輩との距離感は変わらないのに、俺だけ少し遠い気がして...
気のせいかもしれないけど、そんな気がした。
俺、先輩になにかしたのかな...
そう考えたけど原因はわからなくて。
だけど、俺は先輩に何も言わなかった。
そしてそんなある日、良哉に呼び出されたんだ。
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作者名：紗也
| 作成日時：2016年2月4日 20時
