【wrwrd】天使と悪魔【魔法パロ】 (ページ30)

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第29話戦争がお好きで。ページ30

後輩ズ初のトントンさんからのお叱りを受けた次の日、私達はまとめて総統室に呼ばれた。

gr「揃ったな。」

「「「(終わった…)」」」

昨日の訓練場破壊がそんなによろしくないことだったのだろうか。総統様だけならまだしも、トントンさんも横に居る。何か罰を与えられるのかと3人とも青ざめた顔でソファーに座っていた。

gr「さて、今日君達に来てもらったのは、任務を任せたいからだ。」

ci「え？」

「任務、ですか？」

gr「うむ。最近B国の動向が怪しくてな。有用な資料を盗ってきて欲しい。」

shp「戦闘の必要は？」

gr「あまり無い。まだ怪しいだけだからな。首を取れるなら取ってきてもいいが戦争になった時の歯ごたえがなくなる。」

トントンさんがうわぁ…といった顔をしている。総統様は戦争がお好き。

gr「任務開始は明日の夜。任務内容はB国に潜入し、動向の理由がわかるような資料を盗んでくる。頼んだゾ。」

「「「はい！」」」

――――――――

ci「はぁ～～良かった～…」

shp「まさか任務とは。絶対粛清や思いました。」

「私も。どうします？任務…」

shp「ちょっとそこの部屋で作戦会議しませんか。」

見れば会議室との文字が。丁度いいので3人で作戦会議をすることにした。

会議をした結果、決まった作戦はこうだ。

まずチーノくんに隠形をかけてもらい、B国の城に潜入する。そして資料室みたいなものを見つける。そんでパクる。

…なんせ3人とも初任務なのだ。B国の城の内部設計など知る筈もないし、力技が使えないとなるとどうしたらいいのかわからない。

いくら悩んでも答えなど出なかったので、明日の自分達に任せることにした。

チーノくんは隠形や加速などのサポート魔法を得意とするし、ショッピさんは持ち前の戦闘スキルがもしB国の軍人に見つかった時の対応に役立つ。そして私は元諜報部隊隊長で索敵を得意とするロボロさんに潜入捜査について教わっている。

つまり本番に3人がチームとしてバランス良く動くことができるか、が任務成功の鍵だと思う。

だから、明日の自分達に任せることにした。決して考えることを諦めた訳では無い。決して。