【wrwrd】天使と悪魔【魔法パロ】 (ページ29)

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第28話珈琲牛乳ページ29

魔法が打ち消し合い、訓練場に静けさが戻った。

ci「あーあ。せっかく2人に勝てそうやったのになあ。」

shp「いやチーノさんの時間稼ぎには正直やられましたよ。」

「うんうん、私も騙されたなあ。」

ci「え～そう？ま、作戦通りやな！うん。」

チーノくんはドヤ顔をしてみせる。あまりに綺麗なドヤ顔で鼻が伸びているように見える。ショッピさんはそれを一瞥し、こちらに話題を戻した。

shp「Aさんも、めっちゃ強なりましたね。」

「ほんまですか！」

ci「俺も思うな！魔法の威力上がってたし、魔力のコントロールも出来てたで！」

shp「そっすね。剣の扱いも上手でした。一撃が重かったですよ。」

魔法専門のチーノくんと近距離専門のショッピさんにそれぞれ褒めてもらえたことが嬉しい。戻ったらロボロさんに自慢しよう。

「2人ともありがとうございます！」

shp「じゃ、最強決めは引き分けと言うことで。またやりましょうね。」

ci「せやな、またやろうな！」

2人と分かれ、早くロボロさんに自慢をしようと部屋へと足を動かす…つもりだった。

tn「…お前ら、そのまま帰れると思うなよ？」

「「「あっ……()」」」

怒りで顔が真っ赤のトントンさんに捕まり、訓練場を(軽く)破壊したこと、そして無茶をしたことを3人でこっぴどく叱られた。

――――――――

rb「…大変やったな。笑」

「トントンさんって怒るとあんなに怖いんですね…うぅ……」

ロボロさんが居る部屋に戻れたのは3時間後ぐらいだろうか。ずっと正座をしていたせいで足が痛い。

rb「まぁそれは仕方ないよ。Aちゃんはまだ魔法が扱えるようになったばっかやねんから、無茶したらあかんやろ？」

「はい…」

rb「まぁ、トントンに再三言われたと思うから俺からは何も言わんけど…」

ロボロさんは入軍した初日と同じコーヒー牛乳を入れてくださり、はい、と机に置いた。

「ありがとうございます。」

…うん、相変わらず甘い。甘いのは好きだがロボロさんの淹れるコーヒー牛乳は甘党でも甘すぎると感じるくらいだ。しかし、砂糖の前で悩んでいる背中を思い出すと甘すぎますなんて言えないからいつも黙って飲んでいる。

しかし、最初は良かったものの最近は飲む度に甘さが増している気がする。飲めないことは無いが、一応乙女としてカロリーの面が気になるので、今度やんわりと伝えてみよう。