第23話 仇討ち ページ23
kn「なんやて！？」
ロボロの隊がやられたことはすぐに我々部隊の他の隊にも伝えられた。
もちろん、俺――コネシマと、ショッピ、シャオロンの隊にも。
shp「どうしました？」
kn「ロボロがやられた。重症らしい。」
sya「ほんまなんか？それ。」
kn「おう。なんでや…小さいから見えへんはずやのに。」
shp「こんなとこでボケんとってください。…俺らもそろそろ動いた方がいいんとちゃいます？」
俺らには敵の首を取るゾム隊より先に敵地に侵入し、暴れられるだけ暴れ尽くし敵を混乱させる役割がある。
ロボロがやられたことで、大きな衝突を起こしている谷では乱戦状態になっているだろう。敵の本陣が手薄になっている今の内に動いておく、と言うショッピ君の提案は賛成だ。
kn「そうやなーうん。ゾムらももう動き始めるみたいやし、俺らも出陣の時が来たな！」
sya「よっしゃ〜。暴れるで〜。ショッピ君、何人殺せるか競走しようや。」
shp「ああ、良いっすよ。シャオさんに勝てるかなー。」
sya「上級兵で最強て言われてたショッピ君の実力、楽しみやわ。」
シャオロンは銃、ショッピ君は双剣を構える。コネシマ隊は俺ら3人しかおらんけど、戦力としては申し分ない。
俺も拳を構える。
kn「よっしゃあ！ロボロらの仇ぃぃいいい！」
――――――――――
em「ロボロさんが敵にやられたそうです。」
ci「えっ…」
zm「え、まじで？」
em「まじです。」
ゾムさんはそっかと一言だけ言い、どこかへ行ってしまった。
ci「エミさん、Aは…？」
em「Aさんはご無事だそうですよ。」
ci「そっか良かった…」
チーノ君は安心した顔を見せた。
zm「エミさん、敵の本陣が手薄になってたわ。」
ゾムさんが急に現れた。なるほど、偵察に行ってくれてたんですね。
em「あ、じゃあ…そろそろ首取りに行きますか。」
zm「おう。ロボロ、お前の仇討つからな。」
ゾムさんもなんだかんだ仲間思いですね、と言うと殺される気がしたので胸の内にしまっておく。
em「ええ。…あ、コネシマさん？エーミールです。そろそろ本陣に潜入しますので、陽動の方よろしくお願いします。」
コネシマさんとの通話を切り、作戦の確認をする。
em「私とチーノ君でゾムさんに隠形をかけ援護します。ゾムさんは潜入したら真っ直ぐ敵の首を取りに行ってください。」
ロボロさん、Aさん。あなた達の仇は必ず取ります。
さ、終わらせますよ。
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作者名：ちろるん | 作成日時：2020年5月31日 12時
