【wrwrd】天使と悪魔【魔法パロ】 (ページ3)

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第3話総統ページ3

少女を抱え部屋に戻ったはいいが………

こいつ、なかなか起きない。

何故だ？頬っぺたを伸ばしたり頭を揺らしてみたり、諸々試したが目を覚ます気配がない。

このままでは俺の知的好奇心が収まらない。

若干苛立ちを感じ拾ったことを後悔し始めた時、

「……んー…………」

少女が起きた。

gr「やっと目を覚ましたか。気分はどうだ？」

「…………え…？どちらさま、ですか…？」

ほう、俺を見てどちらさま、とは。

gr「俺を知らないか？」

「すみません…存じ上げないです……あ、でも、助けていただき、ありがとうございます。」

そう言って少女は深々と頭を下げた。

gr「うむ。俺はグルッペンだ。この国の統率者だ。王様みたいなものだゾ。」

「王様…！そそそんな方にどちらさまなんて…！すみません…！」

gr「いや、いい。それよりだ。お前は何者だ？お前から、常人のものではないオーラを感じる。」

「私は、Aといいます。そのオーラ…はよくわかりません。気がついたらグルッペン様に助けていただいてて…」

gr「記憶がないということか。なるほど、Aよ。お前はこの城の裏庭で倒れていたのだが、身寄りは？」

「それもわかりません…何処から来たのか…なんで倒れていたのか……」

少女―――もとい、Aは泣きそうな顔で頭を抱える。

gr「そうか。ならば、A。自分の正体がわかるまでは、この城にしばらく身を置くといい。そうすればお前のオーラについても詳しく調べられ(俺の知的好奇心も満たされ)るしな。うむ。一石二鳥だ。」

「いいんですか…！ありがとうございます！グルッペン様！」

gr「総統でいい。…となると、まずはあいつに話さないとな。」

第一関門がいきなり難関すぎるな。