第14話 訓練のつもり ページ14
rb「…という訳で、Aちゃん、君の魔法見せて貰ってもええか？」
「分かりました！」
戦争が始まる、ということで訓練も急遽変更し魔法訓練となった。
rb「昨日教えた剣と魔法、どっちがすぐに伸ばせるか見るだけやけど…Aちゃんの場合は見るまでもなさそうやなあ。」
まあええわ、とりあえず適当に撃ってみて、とGOサインが出たので、記憶の片隅にある感覚を頼りに魔法を出してみる。
「…っでや！」
前に出した両手から火の玉が勢いよく出る。こんなもんでいいのだろうか。
rb「ん…？もうちょい威力出せそう？」
「頑張ります！」
両手に力を込めてみる。
「はああ！」
火、というか炎がうねりながら手から発射される。これ結構しんどい。
rb「なるほど、少し維持してみて、頑張れ〜」
「ううぅ…」
30秒ほど炎を出し続けられたところで限界が来てしまった。
「ぜぇ……はあ…」
rb「お疲れ様。おかげで違和感の原因がよう分かったわ。」
「違和感…ですか？」
rb「せや。感じる魔力量は破格やのに、なんで魔法の威力はそんななんやろって思ってな。自分でなんでかわかる？」
「いえ…分かりません。」
rb「それはな、体力がないからやで。体力がないから、溢れ出る魔力が抑えきれてないねん、言い換えたらダダ漏れってことや。無駄に体から出てしまってるから、大きい魔法に使う分の魔力が残ってないねんな。」
そんだけ体から漏れててまだ少しでも魔法に使える分が残ってるって普通有り得へんけどな。とロボロさんがボソリと呟く。そんなに体から漏れ出てるものがあるって、特に意味は無いけど何か嫌やなあ。
rb「後は、単純に体力がないからバテやすいってのもあるな。うーん、魔法より先に体力作りからやなあ…」
確かに、魔力切れで限界が来たと言うより、全力で走ったあとのような疲労がどっと押し寄せて限界が来た。
「じゃあ、体力をつければ、強い魔法が出せるようになりますかね！？」
rb「俺の予想ではね。そんじゃあ、一緒にバルクアップしよか！」
…ん？一緒に？バルクアップ？？
そこからは皆さんのご想像通り、ランニングに腹筋、スクワット…何処から出してきたのかわからないベンチプレスなど、立てなくなるまでロボロさんと一緒に体力作り(筋トレ)をして訓練は終了した。
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作者名：ちろるん | 作成日時：2020年5月31日 12時
