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義勇さんと恋人(仮)になってから早2週間。





いや、私が恋人だと言われてからだから、もしかしたら義勇さんの中ではもっと長い間私と恋人なのかもしれないけど。





まぁ色々あった3ヶ月も、あと1週間で終わろうとしている。





正直言って、とても寂しい。





今まで当たり前のように一緒にご飯を食べて隣で眠って、そういう日々がもうなくなるんだ。





義勇さんは私のことを恋人だって言ったけれど、以前と変わったことなんてあまりない。





名前で呼びあって、ほんの少し距離が近くなって。





その程度だ。





すごく心地のいい関係だった。





そうだよね、私が義勇さんに望んでるのはこういう関係だ。






これが、私から義勇さんへの気持ち。





だから、それが無くなるから寂しいってだけ。





それだけだよね。





『あっ、アオイー、しのぶさーん……ってあれ?』





軟膏をと思って蝶屋敷を尋ねれば、そこには義勇さんの姿が。





『おーい!義勇さーん!!義勇さーーーん!!』





少し遠くにいるから大きめの声で名前を呼べばこちらを振り返る義勇さん。






よかった、気付いてくれた!








「おい、なんだ今の、”義勇さん”だってよ、聞いたか?」

「な、あいつただの隠だろ?それなのに隊士を…しかも水柱様を名前で呼ぶとかさぁ」

「専属だからって調子乗りすぎだよなぁ、有り得ねぇ」









義勇さんの元へ駆け出した足が止まる。





そうだ。





義勇さんは、水柱だ。





隊士のみんなから慕われ、尊敬される、水柱様なんだ。





普通だったら隠の私がこんな凄い人に話す機会さえ無かったはずなのに。





この人は、雲の上の人だった。





勘違いしてたのは私の方だったんだ。





恋人だろうって言われて、名前で呼ぶことを許されて、勝手に特別になった気でいたけど周りから見たらやっぱり不釣り合いなんだ。






分かってたじゃん、そんなこと。






「……A、どうした」






不思議そうに首を傾げて、俯いている私の顔を上げるように添えられた義勇さんの手を無意識に振り払う。





パシンっ






振り払ってしまったことに私も驚いて義勇さんを見上げれば、傷ついたような顔をする義勇さん。





『あ………ご、ごめんなさい……』






私はそれだけ言って逃げるように蝶屋敷から出た。

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きよりん(プロフ) - わらび餅。さん» 飲み会(笑)いえいえ、指摘なんて失礼しました。 (2020年7月8日 10時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - 義勇大好きな女さん» わ〜!そんな風に言っていただけて嬉しいです!お読みいただきありがとうございます〜!! (2020年7月8日 6時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
義勇大好きな女 - 話終わったら、目から水が、、、!? (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8ebef6a95a (このIDを非表示/違反報告)
わらび餅。(プロフ) - きよりんさん» そうです、軟骨になってますね……笑ご指摘ありがとうございます、直しておきます……軟骨と包帯って今から飲み会でもやんのか?って感じですねすいません……笑 (2020年7月7日 5時) (レス) id: b794bc2212 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 31話と32話に軟骨とありますが軟膏の事ですか? (2020年7月6日 23時) (レス) id: 599608a929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わらび餅。 | 作成日時:2020年5月22日 11時

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