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S side ページ32
2週間後
駿佑side
長尾の手術。
あの気持ちが届いた日から僕は
毎日病室に通っとった。
長尾もできるだけ沢山僕にうちあけてくれたし、
怖いってゆうことも聞いた。
僕には絶対大丈夫って言える資格はないけど
長尾のこと全力でサポートしてきたはずや。
それにな、
麻酔が効き始めてちょっとしたときに、
長尾こんなこと言ったんやで。
謙｢みっちー…。
待っとってな…。｣
待っとるよ。
ずっと。
手術室のランプがつく。
いよいよや。
長尾の人生最大のピンチであり、
チャンスでもある。
いける。
長尾ならいける。
｢大丈夫やで。
長尾。｣
そう言って、
不安な自分を静めながら、
大げさな程に祈った。
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作者名：望月笑陽 | 作成日時：2019年2月3日 17時
