それはまだ、未定。 (ページ5)

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秘密ページ5

1週間。

あの日の表情の件は、
まだ聞けていない。

「ジェシーくん、この間の落とし込みするから別室来てくれる？」

ジ『はい！』

ーーー

「資料持ってきた？」

ジ『もちろん』

フンッと、得意げな顔してるけど
あなたこの前しっかり手ぶらでしたからね。

「この前学んだからって、得意げにしないの」

ジ『Aha!バレた？』

「バレバレです。
そういえばさ…聞きたい事あるんだけど」

ジ『何ですか？』

「皆でお昼食べた時、最後にジェシーくんが
すごい真剣に画面見てたからずっと気になってて。
何かあった？」

一瞬、あの時と同じ表情をした様に見えたけど

ジ『えっ？そんな事ありました？(笑)
ニュースでも読んでたのかなぁ？
ほら、最近物騒じゃないですかぁ。
てかAちゃん、俺の事めっちゃ見てるゥ♡』

すぐにいつもの表情に戻って
おどけて見せた。

「茶化さない」

ジ『チャカ？』

「分かるくせに。
都合いい時だけ分からない振りしないの」

ジ『Aちゃん怖(笑)
はい、私語終わり！』

「え？」

ジ『お、と、し、こ、み。
その為にココ来たんでしょ？』

「あ、ごめん」

ジ『でも、』

「え？」

ジ『でも、心配ありがとね。
細かい所まで見てくれてて、
Aちゃんが俺の担当で良かったって改めて思ったよ。
でも何も無いから、ホント。』

「うん、そっか…。
何かあったら、相談してね？」

ジ『おけまる！』

「その言葉遣いやめなさい」

ジ『うい。』

「じゃあ、資料開いて」

ジェシーくんにはきっと、

もう1つの顔がある。

それを知るのには

そう遠くも無かった。