【A3!】ワケありJKと裏表サラリーマン【茅ヶ崎至】０２ (ページ12)

今日:31 hit、昨日:1 hit、合計:102,894 hit

５０話ページ12

ーーー『それは………面倒を見ないといけないっていう使命感から？』

ーーー『お前の場合、それだけじゃないだろ。』

先輩の言葉を思い出す。Aのことが放って置けないのは、彼女がここにいる条件として与えられた使命感だけじゃない。

俺はもうとっくに、Aのことがーーー

「…俺にも、頼って欲しいよ。」

「…！」

「真澄には言えるけど、俺には言えない？」

「……至さん…」

「寂しいじゃん。Aと一番最初に出会ったのは俺だしさ。」

「…そうですよね、」

「真澄を含めて、いろんな奴らと仲良くなってるから忘れてるかもしれないけど…」

Aにとっての俺は、7つ上の大人。俺と話すよりも、きっと真澄や、同世代の学生と話していた方が楽しいのはわかってる。

「…忘れるわけないじゃないですか。」

「……え？」

「至さんは命の恩人なんです。大袈裟って言われるかもしれないけど、あの時、至さんに出会っていなかったら……って、考えると…泣きそうになります。」

「…はは、ホントだ。泣きそ…」

「……い、至さん！？」

「ごめん、見なかったことにして。」