episode１８ ページ24
────ケンジロウちゃんとの結婚式。
ふたりきりで挙式をしなさい。
誰も呼ばなくていい。
誰にも言わなくていい。
ふたりだけの、挙式をしなさい。
あんたたちふたり、結婚式ができない、なんて泣き言を言っていたけれど、結婚式なんてしようと思えばどこでも出来るんだからね。
ばあちゃんは、じいちゃんと山小屋で結婚式を挙げました。
和真とケンジロウちゃんも、ふたりだけの挙式をあげてください。
『しよう゛…っ、けんじろ…』
白布「うん、絶対にしよう」
『ふたりだけの、結婚式…する』
白布「うん」
────最後に、ばあちゃんから一言。
和真。
あんたは嫌いな牛乳を克服しなさい。
男の子なんだから、もう少し体を大きくしないと。
ばあちゃんは和真の体が心配です。
ケンジロウちゃん。
泣き虫で、声が大きくて、すぐ叫んで、他の子よりも落ち着きのないわたしの息子を、どうか末永く愛してあげてください。
こんな息子だけど、ばあちゃんは世界で一番優しい子だと、胸を張って言えます。
和真にはケンジロウちゃんが必要だから。
どうか、和真を幸せにしてあげてください。
ばあちゃんからの、お願いです。
肩口から顔を上げた和真は、鼻水を腕で拭いながらノートへと顔を向けた。
────ふたりとも、幸せにね。
しっかり食べて、しっかり寝て、しっかり学んで、しっかり遊んで。
ふたりの人生を歩んでください。
ばあちゃんより
読み終えた俺は、静かに息を吐く。
胸が熱い。胸がぎゅっと締め付けられる。
おばあさんの気持ち、しっかりと受け取りました。
俺は和真と、誰よりも幸せになります。
絶対に、幸せになります。
そう心の中でおばあさんに伝えていれば、俺の頬に柔らかな和真の手が触れる。
下げていた目線を上げて和真を見た瞬間、
白布「ん…っ」
俺の唇に柔らかな物が重なると同時に、視界いっぱいに瞼を閉じている和真の顔が映る。
ちう、と軽く吸い付かれながら唇が離れれば、和真の腕が俺の首周り巻き付き、ぎゅっと抱き締められた。
『賢二郎…ばあちゃんが、俺のこと息子だって言ってくれた』
白布「ああ。嬉しいな」
『嬉しい…すっげえ、嬉しいよ』
→
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星 - 磯野さんの作品好きすぎて何回も何回も読んでます！更新楽しみに待ってます！ (7月3日 20時) (
レス) @page49 id: 9063271731 (このIDを非表示/違反報告)
尚(プロフ) - いつでもいい。待ってます。2人の幸せを繋いでください。 (6月26日 1時) (レス) @page49 id: 271ac13c56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーき(プロフ) - 磯野さんの作品大好きです！！白布くん推しなのでほんと最高です！！更新すごく楽しみですが磯野さんのペースで頑張ってください！ (2022年9月17日 20時) (レス) id: fc31c82ef2 (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - 彩都さん» こんにちは、彩都様！この度もコメントありがとうございます。いつも読んでくださりまして、とても嬉しいです！これからも宜しくお願い致します！ (2022年8月25日 14時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
彩都(プロフ) - 続編，おめでとうございます！！これからの展開がとても気になります！磯野様のペースで更新してください！応援しています！(*´꒳`*) (2022年8月24日 20時) (レス) @page4 id: 11dbb3cd4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2022年8月24日 20時
