episode 19ー1 ページ47
白布「うま…っ」
『いい？変じゃない？』
白布「変じゃない。美味い。これなに？」
『ナイショ』
俺の手から小皿を取り上げた和真は、口元に人差し指を当てて片目を瞑る。
ふんふーん、と鼻歌を奏でながら再び鍋の前へと戻る和真の背中を見ては、さっきまでのモヤモヤが消え去っていた。
そんな俺の様子を、後ろから太一は見つめていた。
*
白布・川西「ロールキャベツ！？」
『はっはーん！！！まさかだろ？まさかだろ？予想外の料理出てきただろ？』
ドン！とテーブルの上に白い皿が五つ並べられ、そこにはホカホカと湯気を昇らせているロールキャベツとウィンナー。
部屋中を充満するコンソメの匂いが、腹を空かせた虫達を活発にさせた。
川西「まさか美濃がロールキャベツ作れるとはなぁ」
『俺の！得意！りょーーーーりっ！』
白布「気のせいじゃないよな…これってロールキャベツだよな？間違ってないよな？」
『正真正銘の！ロール！キャベェェーツ！』
腰に両手を添えてふんぞり返り、鼻息をフンフンと出しながら自慢げに言う和真。
そんな和真には構わず、五色は五つの茶碗にご飯をよそったそれを並べた。
『今回すっげぇ上手くいったから全部食べて。あと感想も100文字でよろしく』
川西「多くね？」
『それくらい美味いってことだよ』
俺はおばあさんの右隣に正座をして座ると、和真はおばあさんの左側に胡座をかいて座った。
『みんな、食べて。冷めないうちに』
五色「いただきますッ！」
五色が先頭を切って声を上げると、俺と太一もいただきますと言い、ロールキャベツに口をつけた。
箸で簡単に切れるほどロールキャベツは柔らかく、口の中に入れた瞬間、キャベツのシャキシャキ感と、肉汁がぶわああっと溢れ出す。
まるでどこかの店で食べているかのようだ。
『どーよ、お前ら。美味い？』
五色「俺が切った人参うめーーー！！」
『結局お前切れなかったじゃん。最終的に俺が切っただろ』
川西「うん、美味い。明日も美濃の家に晩飯食いに来ようかな」
『おい、飯代払え』
俺はロールキャベツの味を味わうように無言で食べていれば、
→
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かかお(プロフ) - 磯野さん» はい！楽しみにしております！！ (2020年9月26日 8時) (
レス) id: 6179b1348a (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - かかおさん» かかお様、おはようございます。コメントありがとうございます。今、泣きそうになりながらかかお様のコメントを5回くらい読みました。嬉しいです！本日もいつもの時間帯に更新致しますので、よろしくお願い致します！ (2020年9月26日 8時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
かかお(プロフ) - ここまで読んでいておもしろいと感じた作品は初めてです！本当にキュンキュンします！更新頑張ってください！ (2020年9月26日 8時) (レス) id: 6179b1348a (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - らんさん» らん様！この度もコメントありがとうございます！いつもいつもコメントして頂きましてとても嬉しいです！ひとつひとつが長いのでもう第３章ななってしまいました(´；ω；`)5章までいきそうですが、末永くよろしくお願い致します(´；ω；`) (2020年9月24日 23時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
らん - コメント失礼します。続編おめでとうございます。お話を読んでいるこちら側がドキドキします(笑)主人公が幸せになることを願っています！作者様のご無理のない程度で頑張ってください！ (2020年9月24日 22時) (レス) id: 4c594377a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：磯野
| 作成日時：2020年9月23日 22時
