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episode 16ー2 ページ21

しゃく、とアイスをかじりながらタオルで頭を拭いている和真を見つめていれば、俺の視線に気付いた和真はチラと俺に目線を向ける。




『なーあに』


白布「! 別に」


『アイスもう一本食いたいってか?』


白布「腹壊すからいらない」


『風呂上がりのアイス美味いよなぁー』


白布「五色がよくいろんなアイス買ってきて、それを部のみんなで食べることある」


『はぁー?なんだよあいつ、そんな良い後輩やってんの?俺にはなーんも買ってきてくんねぇのに』




バサ、とバスタオルを投げ捨てた和真はベッドの上に座ると、片手でスマホをいじり始めた。




そしてデータフォルダの中から一枚の写真を見つけると、俺に向けてそれを見せた。




『俺と、工』


白布「何歳?」


『俺が小一で工が幼稚園』


白布「五色ちっさ。和真より小さいな」


『そうなんだよー、この時は俺の方がでかかったんだよ。なのにあいつ、中学生になった途端俺の身長抜かしてさ。今じゃ180センチ超えてんだっけ?バケモンかよ』




ケタケタと肩を揺らして笑う和真。




俺はその一枚の写真に映る、お母さんとお父さんらしき人を見つけた。



白布「なあ、この二人って…」


『ん?ああ、俺の父さんと母さん』


白布「!!」




ぐるん、と首を回して和真を見てから、再びスマホ画面に映し出されている写真を見た。




優しそうな笑みを浮かべている和真のお母さんと、カメラで我が子を撮りたがっているのか、あたふたしている様子の和真のお父さん。




和真のお父さんはもっと怖い感じの人だと思っていたけれど、それは違っていた。




まるで、和真の数十年後のような人。




小さそうな鼻とか、ふわふわな黒髪とか、あたふたした時の垂れた眉が和真にそっくりで。




隣に立つお母さんは和真が笑った時に本当にそっくりで。




そんな二人を見ていれば、なんだかまた俺の目の奥がツンと熱くなってきて。




俺ってこんなに涙もろかったっけ、と思いながら瞼を瞑った。





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設定タグ:ハイキュー , 白布 , 白鳥沢   
作品ジャンル:アニメ
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かかお(プロフ) - 磯野さん» はい!楽しみにしております!! (2020年9月26日 8時) (レス) id: 6179b1348a (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - かかおさん» かかお様、おはようございます。コメントありがとうございます。今、泣きそうになりながらかかお様のコメントを5回くらい読みました。嬉しいです!本日もいつもの時間帯に更新致しますので、よろしくお願い致します! (2020年9月26日 8時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
かかお(プロフ) - ここまで読んでいておもしろいと感じた作品は初めてです!本当にキュンキュンします!更新頑張ってください! (2020年9月26日 8時) (レス) id: 6179b1348a (このIDを非表示/違反報告)
磯野(プロフ) - らんさん» らん様!この度もコメントありがとうございます!いつもいつもコメントして頂きましてとても嬉しいです!ひとつひとつが長いのでもう第3章ななってしまいました(´;ω;`)5章までいきそうですが、末永くよろしくお願い致します(´;ω;`) (2020年9月24日 23時) (レス) id: 017e5977a2 (このIDを非表示/違反報告)
らん - コメント失礼します。続編おめでとうございます。お話を読んでいるこちら側がドキドキします(笑)主人公が幸せになることを願っています!作者様のご無理のない程度で頑張ってください! (2020年9月24日 22時) (レス) id: 4c594377a2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:磯野 | 作成日時:2020年9月23日 22時

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